【銀魂】万事屋の朝ご飯事情
- siversou
- 2 日前
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神楽はカレンダーを見ていた。
カレンダーの当番割を見ていた。
三日連続で自分が担当になっている始めの日である、今日の日付を見ていた。
「んー」
「……なにやってんの? そんな見つめても、明日にワープするための次元の扉とかあかねーぞ」
「知ってるアル。今日の朝ご飯、どうするか考えてたネ」
「どーせ今日も卵かけご飯だろ? なに、ついに他の飯にチャレンジいっちゃう? 卵かけられご飯の呪縛から解き放ってくれんの?」
「イヤアル。卵かけごはんは食べるアル」
「じゃ、何を悩んでんだよ」
「銀ちゃんが卵かけごはん食べすぎて、卵かけられご飯だなんだのうるさいから、更にその上から何かをかければ、ただの卵かけられご飯が、更にばーじょんあっぷすると考えてたネ」
「ふーん。どうでもいいけど、新しい材料を買う金はねーから、使うならウチにあるものだけ使えよ」
「まかせてヨ! 今日の卵かけごはんは、いつもの卵かけごはんじゃないアル!!」
一日目
「…………神楽、これは?」
「味の素卵かけごはんアル」
「実質只の卵かけごはんだよね」
「違うアル。うまみかけごはんアル」
二日目
「……まぁ、これはいいアレンジだな」
「下のババアがくれたネ。味のりかけごはんアル。ん~うまいヨ」
三日目
「かぐらちゅわーん? これ、なに」
「酢昆布かけごはんアル。今日の為に私の酢昆布を贅沢にも使用してやったネ」
「誰も求めてねーよこんなサービス」
「この酸っぱさがクセになる、これぞ大人の味アルよ銀ちゃん」
「大人どころかおっさん超えて爺の脇の匂いだって。目に染みるって」
「銀ちゃんの舌は子供アルから、まだこの領域は早かったようアルね」
万事屋の朝ご飯事情は、地味な努力が積み重ねられている。
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