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白 銀 の 戦 慄
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[クロスオーバー]銀魂とコンパス2
コンパスが銀魂にある惑星で、その中にある国からキャラが江戸に来たらという設定で書いたもの。 続きは考えてはあるので書きたい所存です。 近藤率いる真選組は、普段は市井を守る武装警察である。 だが、それと同時に彼らは幕臣という立場でもあり、地球内はもちろん地球外から来る要人を守る任務に就くことも少なくない。 正直天人ごときどうなっても構わないし、要人といえどもおかしな動きをしたら容赦なくしょっ引くのが彼らである………相手が大きすぎて動けないこともしばしばだが。 まあ、今はそんな話はいいだろう。 そんな彼らのもとに、要人警護のお達しがあったのは、やけに暖かい春の昼下がりだった。 「羅針盤星の妖華帝国に、ヴァルムグラフ……」 「ああ」 「聞いたことねえ星に国だな」 「お上が言うには、ここ最近急に現れて文明の発展が恐ろしく速いらしい。その二国は、その星の中でも著しい成長をとげているようだ」 「ふぅん。そんなやつらがなんでまた江戸になんてくるんだろうねぃ」 「なんでも、天人によって急激に発展した江戸に興味があるそうだ。主に妖華帝国の総帥が」...
ナオト 藤咲
5 日前読了時間: 13分
[銀魂]魘魅の見る悪夢
煤けた世界だ。 色が極限まで減らされた、白と黒に支配された世界。 その中で異色な赤色だけが目に痛いほど網膜を焼く。 知っている顔も、知らない顔も平等に倒れていく。 一度近づけば色味をなくし、距離を縮めれば乾いた音と共に赤が散る。 あぁ、これは夢だ。 こうなってからはもう何度も見ているいやな夢。 何処にも救いのない夢。 この世界では体の主導権が戻ってくる。 だが、所詮夢でしかないこの世界で体の主導権を取り戻せたからといって、一体何だというのか。 夢だと言えども、人が苦しみに溺れ、死んでいく様など見ていたいものではない。ならば、この場に長くとどまっている理由もないと、初めはすぐに自刃していた。 しかし、この世界は繰り返す。 夢の世界だというのに、何度も死に戻るのだ。 この世界を終わらせられないならと、今度はみんなの顔を近くでもう一度見に行こうとした。 しかし、距離が縮まっていくほど、みんなの症状は悪化する。 一歩、また一歩。足を進める度に咳き込み、髪に色が落ちていく。 一歩、また一歩。顔が良く見えるようになる程、顔色の

siversou
10月27日読了時間: 2分
[クロスオーバー]銀魂とコンパス
コンパスは死後の世界、という説がコンパス界隈ではまことしやかに囁かれており、それを受けて書こうとしてここで止まっております。 続き、かけたら書きたい 「御用改めである!真選組だァ!!神妙にお縄につきやがれッ!!!」 夜を切り裂く俺の号令と共に、屋敷の中へ隊士達が雪崩込む。 あちこちから怒号が飛び交い、攘夷浪士達が飛び出してくるのを次々と切り払っていく。 「おのれぇ真選組ィッ!!よくも仲間を!!刺し違えてでも貴様だけは!!土方十四郎ッ!!!」 叫びながら刀を振ってくる浪士を一刀の元に切り伏せ、後ろから飛びかかってきたやつに回し蹴りを食らわせる。 数だけは多かった攘夷浪士は練度が低かったのか、瞬く間に制圧されていった。 あらかた片付け終わった後、俺は返り血一つ浴びていない総悟に声をかける。 「総悟、親玉は見つかったか?」 「いえ、それが見つかってねぇんでさァ。屋敷ん中はくまなく探しやしたが、どこにも。」 「そうか.....となれば、離れにいるだろうな。行くぞ総悟。」 「がってんでィ。」 残りの隊士達に支持を飛ばし、この場は近藤さんに任せて俺と総悟は離
ナオト 藤咲
10月14日読了時間: 7分
[うたわれるもの]巻き戻るとき5-2
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【巻き戻るとき】のつづきです。 できれば働きたくないでござる…… 口ではそうぼやきつつ、だんだんと手持ち無沙汰で暇を持て余し始めたハクは、帝に会ってから報告したい内容と、提案したい内容を紙にしたためておくことにした。 後々楽をする為に、今できることを済ませておく。 そうすれば後が楽になるはずだと考えての選択だったが、以前のハクならば、後回しにできることはギリギリまで後回しにしていたことだろう。 報告したい内容は弟として気軽な文で書いたが、帝への提案は一応、オシュトルとなっていた頃に慣れた形式で、正式な申請書の形をとることにした。 万が一そのまま、決議会やらなんやらに出すと言い出した時のための措置だ。 兄貴はしっかりしているようで、適当なところはわりと適当にするきらいがある。 そういうところは似たもの兄弟だったよなと、ハクは懐かしむように笑ってから書き終えた手元の巻物を片付けた。 「いらっしゃい、女将から話に聞いてるよ。泊まりはそちらさん二人と、外にいる連中全員分でいいか?」 「ぬおっ!? ……手元に

siversou
10月1日読了時間: 2分
銀魂カレンダーページの追加
2026年9月26日12:00、アニメ銀魂公式X(旧:Twitter)にて https://x.com/gintamamovie/status/2103680973586248100 10月10日が正式に「銀魂の日」として制定されたことを発表しました。 その事を祝し、また私自身が銀魂の記念すべき日を確認しやすいようにと 本日『銀魂カレンダー』のページをHOMEに追加しています。 まだ全ての(私が記録しておきたい)記念日や銀魂キャラクターの誕生日を記載できているわけではない為、1月から順々に埋めていきたいと思います。

siversou
9月27日読了時間: 1分
[うたわれるもの]巻き戻るとき5-1
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【巻き戻るとき】のつづきです。 翌日、朝食を済ませてすぐにハクは女将へと声をかけ、受付業務を変わってもらった。 女将は受付に厨房のことだけでなく、旅籠屋内の掃除や入浴場の清掃全般。 諸々多岐に渡って少ない従業員に指示を出しつつ、女将自身が自分でも担当していたので、「なんだか悪いねぇ、助かるよ」と笑ってくれた。 ハクは朝早くから訪れる泊り客を時折相手にしつつ、これでかつて受けた恩を少しでも返せてたらいいんだが、と思う。 クオンは朝食を済ませた後、今日駆け込んでくるだろうギギリの被害者たちのために、再度山へ薬草を取りに行った。 過去でも最近になってギギリの被害が増え、不足気味になっていた薬草だ。今後の展開を知っているだけに、備えあれば憂いなしと考えたのだろう。 薬師であるクオンらしい決断だ。 薬草ついでにクオンが旅籠屋を出る直前、酔い止めの薬をつくる薬草があれば頼むと言えば、得心がいった顔をして「任せといて」と出て行った。 ウルゥルとサラァナには、地図をもとに割り出したボロギギリの大まかな住処の範囲を

siversou
9月27日読了時間: 2分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-7
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 第3演習場は、下忍が最も使用している演習場と言ってもいい。 担当上忍監督下での演習で、使用される回数が最も多いためだ。 此度の演習もカワラが言い出しっぺであることから、演習場所として第3演習場が選ばれた。 まぁ、表向きな理由は上記の通りだが、その実、カワラが設置した罠や的の後片付けである。 カワラが快くスリーマンセルでの演習を呼び掛けたのは、(これの人手確保が目的じゃ……)と思わないでもなかったが、自分たちの後始末でもある為、三人は先生らしいと思いながらも、唯々諾々と後始末を命じられたことに従った。 ***** 小さな影が一定距離を保ちながら、三竦み状態を維持して森の中を疾走する。 各人が相手の隙を窺いつつ、小石に足を取られたり枝に体を引掛けることなく、目的の場所を目指していた。 戦いの火蓋が切られる場所として、今回カワラに指定されたのは、第3演習場の丁度真ん中あたりに位置する、小川の傍の広場。 ただし、その場所への移動仮定も含めて演習とし 「忍者たるもの、敵

siversou
9月1日読了時間: 2分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-6
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 「そうですね。せっかくですし、今日は班結成祝いをしたらこのまま解散のつもりでいましたが、君たちさえよければ、この後三人の連携を深めるために、スリーマンセルの訓練でもしますか? 任務を受ける前に、それぞれの技量を把握しておくことも大切ですから」 「カワラ先生……それって、先生が指導しながら練習を見てくれるってことか?!」 カワラの発言に目を輝かせていの一番に食いついたのはダンチだった。 普段はのらりくらりとして、ダンチがどれだけ修行をつけてくれとお願いしても躱していくことの多いカワラからの提案だ。飛びつかないわけがない。 「えぇ。普段ならば『忍たるもの、己で考え、己で行動指針を決めるべし』を信条とし、修行もその一環として君たち自身に放任する主義ですが──」 カワラの言葉を聞きながら「そんな主義だったんだ……」「単に面倒くさいだけかと思ってたぜ」「アタシも」と、ひそひそする二人を華麗に流しながら、カワラは笑って続ける。 「私たちはカカシ君の実力を知り合ったばかりでまだ把握でき

siversou
8月27日読了時間: 2分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-5
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 未来で多用していた術も、まだこの時代にきて試していないものも多いし、まだアカデミーを卒業して数日。そんな短い期間で多用した術なんて、そこが知れている。 当時のことを思い出してみても、そこまで偏って多用していた忍術はなかったように思う。 普段の修行にしたって、基礎能力向上を目的としたものが多く、忍術の練習よりもそちらを優先していた。 おそらく、今この場で聞かれている質問の意図からして、戦闘で役に立つ忍術で使い慣れたものは何か、と言ったことを聞きたいのだろう。そうなると、今のカカシに答えられる術がほとんどない。 しばらく空に浮かぶ雲を見ながら考えたカカシは、結局「瞬身の術?」と答えるしかなかった。 「そういうこっちゃねーよ」 「なら、変わり身の術」 「カカシ君ってもしかして天然?」 賽の目に切られた寒天を掬い取って、今まさに口にしようとしていたタンボは、思わずツッコんだ。 カカシはそれに「あははは」と笑って適当に誤魔化すも、ダンチのジト目に気づき、すぐに黙ることになる

siversou
8月14日読了時間: 1分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-4
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 残念がるタンボと悔しがるダンチを煽るように、ニコニコ笑顔でカワラは抹茶を啜る。 それを聞いて更に落ち込む二人を、カワラは楽しそうに見た。 カカシはカカシで、自身の顔を真正面からこうやって褒められることが少なかった為、少し気恥ずかしい気持ちに襲われる。 「……ドーモ」 「ふふっ、そういうところは普通の子供とそう変わりませんね」 カワラの発言にギクリとしないでもなかったが、カカシはそれを臆面にも出さずに「そりゃ、子供ですから」と返した。その返しが子供らしくないと言えるのだが、カワラは敢えてそこには触れず、続ける。 「今日の演習で見せた土遁は素晴らしい展開速度でした。カカシ君の得意忍術は土遁なんですか?」 「いえ、そういうわけじゃ」 「えぇ?! あれだけすげー忍術使えるのに違うのかよ?! ボクてっきりカカシの得意忍術は土遁なのかと」 「うそぉ、アタシもそう思ってたのに。忍術発動までの時間も早かったし、あれって絶対強度も下忍レベル超えてたでしょ」 班員二人の反応も仕方ない。な

siversou
8月1日読了時間: 2分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-3
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 「……ダンチごめん。今日はアンタの意趣返しもある程度は許容するわ」 「やったぜ!」 「そんな、タンボさん……」 口元にお抹茶を運びかけていたカワラは、珍しいタンボの寝返りに悲しそうな表情をして見せる。 だが、タンボもダンチも、そんなカワラの表情も半分は演技であると理解しているため、冷めた目を向けた。 「……カワラ先生、ご馳走様でした」 「えっ」 「食うのはっや!」 三人が慣れたやり取りを繰り広げていると、横からカカシの声がしてダンチとタンボの二人は驚く。 カカシは既に、栗羊羹を平らげていた。 甘いものが得意そうに見えなかっただけに、この早さであれを完食した事実に驚く。 なにより 「カカシ君の素顔、見れなかった……」 「あっ、あぁぁぁああああああ!! そうじゃん!! せっかくのチャンスだったのに!!」 「私はカカシ君の顔を見ましたよ。サクモさんに似てなるほど、整った顔立ちをしてらっしゃいましたね」

siversou
7月27日読了時間: 1分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-2
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 件の演習試験では、途中までは殆どノーミスで突破できていた。 それが、半分を超えたあたりで殺傷力の高くなったトラップが増えてきて、最後の方に至っては、起爆札の規模や範囲が増しているどころではなく、起爆札を察知して避けた先にクナイがとんでくるように仕掛けが施されており、そのクナイを躱す為に跳べば丸太が頭上を通り過ぎる配置に仕掛け糸が。 かといって、クナイを忍具で弾けば、足元や宙に無数に張り巡らされていた別の仕掛け糸のどれかが切れるであろう状態になっていた。 幸い、その大半はカカシが活躍して凌いだ。 だが、最後の最後でゴール直前だと気づいたタンボは気を抜いてしまい、木葉に隠れるように仕掛けられていたトラップに気づかず。 その結果、仕掛け糸に触れてしまい、クナイがタンボの足に飛んできたのだ。 そのクナイ自体はカカシがトラップとして飛んできたクナイを掴み、そのままタンボを助けるように投げ飛ばしたことで弾き飛ばした。 しかし、クナイの脅威は退けられたものの、咄嗟に狙われた足

siversou
7月14日読了時間: 2分
[NARUTO]旧第七班逆行人生5-1
TEXT『琉叶長編』にて連載中 【旧第七班は逆行人生】のつづきです。 「お待たせしました。ごゆっくり~」 茶屋の給仕が最後の注文を提供し終え、暖簾の奥へと消えていくのを横目に確認したカワラは、店先に一つだけ置かれた椅子に座っている子供たちに声をかけた。 「さぁ、遠慮なくどうぞ。私たちの班結成祝いです」 木ノ葉の里でも古くから親しまれている甘味処。 『甘栗甘』 ここは、店主こだわりの甘栗をふんだんに使用した栗羊羹がイチオシ商品ではあるが、その他にも「甘味と言えば」な定番メニューも取り扱っており、班員各位はそれぞれ別の品を注文していた。 タンボはあんみつ、ダンチはぜんざい、カカシは栗羊羹だ。カワラは甘味ではなくお抹茶を注文し、両手に持っている。 ダンチは給仕から手渡されたぜんざいを見て、破顔一笑。 「やっりぃ!! ボク、カワラ先生のこういう腹が太いところ、大っ好き!!」 「ダンチ君……君が言うと、別の意味に聞こえてしまうんですよね、その言い回し」 「太っ腹って言えるくせに、わざとそっちの言い回ししてるの、アタシ、性格悪いと思うよダンチ

siversou
7月1日読了時間: 2分
[銀魂]目も眩むほどの青[後編]
梅雨をテーマに書いた【目も眩むほどの青[前編]】の続きSSです。 【目も眩むほどの青[後編]】 「……おい」 「…………」 「なぁ」 「…………」 「おいってば」 「…………」 「おい、聞いて……聞こえてんだろ、松陽っ!」 「……はい、聞こえてますよ、銀時」 「ならさっさと返事しろよ」 「……」 「……だから黙るなって」 「……」 「……はぁ、もういい」 松陽と銀時は、緑深い山の中を歩いていた。 松陽と出会い、ついて来いと言われて引かれるようにその背を追った銀時は、その後松陽と各地を歩き回りながら生活していた。 特に当てもない二人旅。 まるで居場所を求めるように。そのくせ、何処にも根付くつもりがないように旅をする松陽と共に旅をし始めた銀時は、松陽の人となりはなんとなく分かってきたが、未だに松陽が何を考えているのかは読み切れずにいた。 今だってそうだ。 この山の麓の村まで来た松陽は、ふと山の方に視線をやり、なんの前触れもなく微笑みを浮かべたかと思うと、唐突に 「こっちです。ついて来てください」 とだけ言い、この山を登り始めたのだ。..

siversou
6月27日読了時間: 3分
[銀魂]目も眩むほどの青[前編]
去年書いた梅雨に合わせたSS 少しSSと呼ぶには長いので前後編で分けしましょう。 加筆してまとまったらページにまとめて更新するかもしれません。 【目も眩むほどの青[前編]】 淀んだ雲の下、雨に降られる男が一人。 あてもなく、まるで何かに追われるように歩き続ける男は、色素の薄い長髪を背へ流していた。 男は緑深い山の中を行く。 ふと、そんな男の視界に、目が覚めるような青が過(よぎ)った。 「……はな、ですか」 気を取られて足を止めた男は、視界の端にあった“それ”に目をやる。 それは、山中に咲き誇る紫陽花の花だった。 雨は視界を燻んだ色に見せる。 そんな明度の落ちた灰色の世界で、その紫陽花だけは実に鮮やかな青色をしていた。 山中で見かける紫陽花はその殆どが紫や青に近い水色であるが、視界に過った“それ”だけは、いっそゾッとする程の青さで。 男は暫くその花を見つめ、そう言えば、と昔このあたりで人に追われて四肢を斬り落とされた過去を思い出す。 たしか、男の記憶が正しければ昔、このあたりで四肢を斬り落とされ動けなくなり、一度意識を飛ばして

siversou
6月14日読了時間: 5分
[銀魂]変わらない銀03
そろそろ早いですがタイトル回収です。 【変わらない銀03】 焦りよりも先に不審が先だった。 なぜ、こんなところにいるのか。 なぜ、気配をけす必要性があるのか。 なぜ──── 尽きない疑念は目の前の子供自身にではなく、目の前で息を殺してこちらを伺っている子の、置かれた状況に対してだった。 だが、いつまでもこうして互いの出方を伺っているわけにもいかない。 高杉は考えるのを止め、肩にかけていた鞄からガサゴソと目的のものを探す。 「……こんなもんしかねェが、食うか?」 子供は暫くこちらの様子を伺っている様子だったが、高杉は余計な動きは見せないように注意して、子供の反応を待った。 子供も、高杉が少なくとも自分の“敵”ではないと判断したのか、息を殺したフリを止め、顔まで被っていたボロボロのタオルを剥いでその顔を露にさせる。 その顔はやはり、高杉のよく知る男の──幼き頃の相貌だった。 「……後から返してくれって言っても、返せねーよ?」 「あぁ、ハナからそのつもりだ」 高杉の言い分に銀髪の子供こそ訝し気な顔をして見せたが、高杉が急かすように

siversou
6月1日読了時間: 2分
[銀魂]変わらない銀02
前回の続きSS 【変わらない銀02】 元の色より大分色褪せたように見える、色素の薄くなった水色のゴミ箱の先。 路地裏を彩る装飾品の一つになっている室外機の奥に、その子供はいた。 今の季節は春。 高杉が二年生に上がり、昔馴染みとの再会を一段落させ、一部再開できなかった既知のことを諦念したのが、一週間ほど前のこと。 しかし、高杉が見つけた子供の姿は、季節に合っていない厚い生地の衣服を地面に敷き、ボロボロになっているバスタオルのようなものを布団代わりに、その場に身を横たえていた。 寝息はない。 だが、子供が死んでいるかもしれないと、高杉が慌てることはなかった。 高杉が路地裏に足を踏み入れた瞬間。 その子供は不自然なほどに全ての気配を消したからだ。 先ほどまで微かに聞こえていたハズの寝息も、僅かに動いて見えた身動ぎも、高杉が路地裏に足を向けた瞬間、その一切を子供は消失させたのだ。

siversou
5月27日読了時間: 1分
今後のサイト運営について
こんにちは、当サイトの管理者である琉叶です。 本日は、当サイト【白銀の戦慄】の今後の運営につきまして、ここ最近ずっと悩んでおりましたことを改めて報告させていただきたく思います。 まず、サイト運営において最も重要視すべきは何か。 私の考えを申しますと 「今もきちんと運営されているサイトなのか?」 と、サイト訪問者がすぐに分かるかどうかではないかと考えます。 その為、これまで当サイトをこの場に移転させて早数年。 毎月数度のブログ更新を心がけてきました。 ※基本的には毎月(1日・14日・27日) ブログと言いましても、その大半がSS(ショートストーリー)という形での更新でしたが。 そして、そのSS更新ですら中々時間や気力・体力が保たず、一応は月3回の更新を継続してきましたが、継続が難しいと感じる月も多くありました。 また、そんな近況下の為か、ゆっくり落ち着いて執筆していきたい長期連載系の話にも手が回らず、それこそ、話の続きを書けない状況に陥っておりました。 そこで、ここ数か月考えておりました案を、先日のSS更新の場にてサラリと記させていただいたのですが

siversou
5月22日読了時間: 2分
[銀魂]変わらない銀01
こういう来世系見たいな、そういや書いたことないなって思ったので、思いついたのをボチボチSSでメモ代わりにあげていきたいと思います。 メモというか、もはやシリーズとして思いついた設定の世界線での場面を、複数書いてSS投稿していくのも手か…… 需要があるかどうかは関係ない。大事なのは自分が読みたいか、書きたいかである。 シリーズタイトルは仮置きです。 今後はあれかな、長編シリーズなんかは、SSで短文投稿して、まとまったらページにまとめる、という流れでもいいかもしれない。 なんならそちらの方が連載進むのでは? こういうのって勢いが大事っておいら知ってる。 【変わらない銀01】 真昼間にも関わらず光も刺さないような薄汚れた路地裏。 足元にはぐしゃりと潰された空き缶やペットボトル、横倒しにされたゴミ箱が転がり、猫の子一匹姿が見えない。 高杉がそれに気づけたのは、遠い昔の記憶──今世(いま)ではない時代に、いやというほど目に留め続けてきた色が視界の端で動いたように見えたからだろう。 ソロバン塾の帰りだった。 高杉は二年前に銀魂高校に入学し、そこで前

siversou
5月18日読了時間: 2分
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