top of page

​白 銀 の 戦 慄

シリーズライン.gif

【銀魂】異三郎と銀時のやり取り

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2024年10月27日
  • 読了時間: 2分

見巡組と万事屋たちの絡みが見たくて書きかけた小説の供養



「なぁ、まだつかねーの? 一体何時間車に乗ってればいいわけ?」

 頬杖をつき、窓の外の景色を眺めながら問いかける銀時は、少しだけいつもとは違って見える。


「すみませんねぇ、後15分くらいですからもう少し待っていてください」

 ピピピピ ピピピピ

「15分? まさかと思ってたが、もしかして俺らの向かってる行先って……」


 訝し気に首を異三郎に向ける銀時。


「えぇ、ターミナルです」

 ピピピピ ピピピピ

「さっきからピピピピうるさいんですけど?! オメーは何か? 携帯依存症ってやつか?」

 形態を打ちながら返事を返した異三郎に対し、軽いイラ付きを覚える銀時だったが、異三郎はそんな銀時に臆することなく。

「まぁまぁ。落ち着いてください。イライラしている時には糖分を補給した方がいいですよ。どうです? いりますか、信女さんへの差し入れのドー」

 銀時は異三郎が言い終わる前に差し出された何かを奪い取り、口に放り込んだ。

「え? なに? ドー……なに? その手に何か持ってんの? 俺の目には何も見えないんだけど?」

 数秒ほど、空になった自分の手と銀時とを見比べた異三郎は

「いえ、失礼しました。エリート足る私としたことが、何処ぞの乞食に信女さんへの大切な差し入れを奪われてしまったようで。坂田さんにあげるつもりだった差し入れがなくなってしまいました」

「えぇ、ヤバいじゃんそれ。よっしゃ、その乞食逮捕、万事屋銀ちゃんにおまか……」

「しなくても大丈夫ですよ。目的地に着いたら、その乞食の命はうちの信女さんの手で閻魔大王様の下まで連行されるでしょうから」

「え、嘘だよね? 冗談だよね? ドーナツ一個だけで命頂戴されちゃうの?」

最新記事

すべて表示
【銀魂】不穏な夢

久しぶりに銀魂乱舞をして、その流れで銀魂すごろくして、昔懐かしい感覚を思い出せた流れで思いついたシーンを文字に書き起こしました。 何か壮大な長編が始まりそうな書き出し。続きを書くかどうかは、この先の構想がまとまるかどうか次第。  気がついたら何もない世界に立っていた。...

 
 
 
【銀魂】花見

ひたすらに闇が制する世界。  あたりは何処までも暗い世界が続き、足元に視線を落として初めて、色を目にすることとなる。  血に染まったかのように真っ赤な、花。  花火のように花弁を開いている、美しくもどこか儚げな、彼岸の象徴。...

 
 
 
【銀魂】お味噌汁

万事屋のお味噌汁は、日によって変わる。  新八や銀時はその時あるもので使えるものを。神楽はそもそも味噌汁を作らない。  一度銀時に教えてもらって、一人の時に作ってみたこともあるが、銀時に教えてもらった時には美味しく作れたはずなのに、何故かその時と同じ味に作れないのだ。...

 
 
 

コメント


bottom of page