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​白 銀 の 戦 慄

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[鬼灯]空腹にきく薬

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2024年9月14日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月9日

鬼白もしくは未満で考えていた気がする設定の書きかけメモの供養。

鬼灯は孤児と言う理由で生贄と言う形で村人に命を失うこととなり、その恨みや復讐心と、近くを彷徨っていた火の玉たちとが融合し、新たな生命「鬼」として生まれなおした。

つまり、どれだけ鬼として好きなように生きていたとしても、鬼灯の命のきっかけで依り代なのは「恨み」や「復讐心」から。

一応かつての村人たちには嫌がらせと言う名の復讐を果たしているとは言え、それで鬼として形作られた魂が満たされるとは限らない。

……的な発想から、理性的には満足しているはずなのに、今度も容赦なく思う存分村人たちに呵責を与えて自己を満たす……その字面通りの自己満足を続けていくつもりであるが、それとは別にどうやっても魂の根源となった「恨み」や「復讐心」といった負のエネルギーからは逃れられない。

そのことに鬼灯は気づいていながらも見て見ぬふりを続け、長く閻魔大王の補佐官として地獄に貢献し続けてきた。

そんなある日、ふと気づく。

同族嫌悪と認めたくはないが、どうにも気に食わない天国のスケコマシ神獣と同じ空間にいると、飢餓感がおさえられる、ということを。

それは、中国妖怪の長と言う、負のエネルギー群の頂点である神獣が、無意識に垂れ流している神気、または負のエネルギーを抑え込む妖気とも言えない何かを出しているからだった。

みたいな話が書きたかった。

読む人によっては鬼白に見えるかもしれない設定かもしれないが、個人的には恋愛は絡めず、魂や存在の格としては、どう足掻いても白澤にはかなわない。でも、だからこそ救われてしまっているという事実に鬼灯様が歯噛みしつつも、都合のいい時だけその事実を使わせてもらって、でもだからこそそれが気に食わず、なにより、本人に自覚がないというのが無性に腹立たしく、凄い存在のくせにだらしのない生活ばかり見せている神獣にイラっと来て、感謝して認めてやりたいと思わないでもないのに素直に認めるのは尺だし何より頼んでないのに救われてしまっている部分があることが気に食わない、と考える、まさに鬼灯様!!な唯我独尊鬼灯様生!!的なものが読みたかった書きたかった。

似ているようで似ていなくて、それでもやっぱり似ているのに存在の格としては同等になり得ないという関係性、たまりませんよね。

(下記にそんなこんなで考えていたはずの小説のメモが出てきたので供養です。短いですよ)





 飢餓感がおさまらない。

 腹の底がぐるぐると、まるで得体の知れない化け物が尾を引き摺りながら這いずり回っているのかのような感覚だ。

 この状態は落ち着かないし、イライラが募っていくばかりで不愉快極まりない。

 どうして、これ程までの飢餓感が体の中に居座るのか。

 原因には予測がついている。

 だが、それが原因となるとはなるべく考えたくない。

 鬼灯は自分自身の考えに自然と眉間にしわが寄るのを感じ、隠すことなく舌打ちをした。


──また、新しい憂さ晴らしを考える必要がありそうですね


 頭に浮かんだ柱に括りつけられている村人たちの姿に、少しだけイライラがおさまるのを感じた鬼灯は、手元にあるスケジュールを見てまたその気分を下降させる。

 今日の午後の部、スケジュールにはこう書かれてあった。


 『午後 極楽満月 薬受け取り』


 天国にあるそこには、どうにも虫の好かない相手がいる。

 鬼灯は瞬間的に爆発的な苛立ちを募らせたが、その引き換えに収まっていく感覚には気がつかなかった。


 【極楽満月】


 中国神獣の営む薬屋。

 彼の者は女好きで有名だが、また同時に薬師としても有名だった。

 だが、そんな彼ですら、想像もしていないだろう。

 彼は、彼自身でも知らぬ内に、鬼灯の空腹感をおさめる処方を手にしてしまっていることなど。

 もっとも、それは彼自身にも望まぬ副作用をもたらしてしまう薬でもあるのだが。

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