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​白 銀 の 戦 慄

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  • 執筆者の写真siversou

[NARUTO]カカシの歴史

更新日:2022年9月28日


任務のランク及びその内容と報酬



【Sランク任務】

国家レベルの機密事項に関わる任務。

・他国からの要請による戦争参加

・要人暗殺、機密文書の運搬など

[百万両以上]


【Aランク任務】

里や国家レベルの動向に関わる任務

・他国からの要請による戦争参加

・要人護衛、忍者部隊討伐など

[十五~百万両]


【Bランク任務】

忍者同士の戦闘が予想される任務

・他国からの要請による戦争参加

・身辺護衛、諜報活動、忍者殺害など

[八~二十万両]


【Cランク任務】

任務遂行者の負傷が予想される任務

・他国からの要請による戦争参加

・身辺護衛、素行調査、猛獣の捕獲、討伐など

[三~十万両]


【Dランク任務】

直接的戦闘や生命の危機を伴わない、軽度の任務

・他国からの要請による戦争参加

・ペットの所在調査、芋掘りの手伝い、子守りなど

[五千~五万両]






カカシについての考察、推察(連載当初の本編以前)


・26時点でのカカシの任務遂行来歴と、最低報酬での依頼両計算

Dランク197

 五千両×197回→九十八万五千両

Cランク189

 三万両×189回→五百六十七万両

Bランク413

 八万両×413回→三千三百四万両

Aランク276

 十五万両×276回→四千百四十万両

Sランク38

 百万両×38回→三百八十万両

計.八千四百八十九万五千両(84,895,000)


※なお、暗部の時の任務は表の記録に残らないため、この記録以上に任務はこなしていると思われる。

小雪姫の逃亡手助けも恐らくは国家機密に関する事項であるためSランク相当と推測できるが、この任務来歴には含まれていないものと考える。



[newpage]


・以降、歴史カカシに関する歴史考察↓



母とは幼き頃に死別。これはおそらくカカシが物心つく前(よって1~2歳頃と見る)


アカデミー入学前にカカシたちは缶けりをし、その際にカカシは

「仲間は絶対に助ける、それが俺の流儀だ!」と発言。

サクモの教えを、信じている様子だった。

また、7つになる以前にカカシはサクモより秘伝体術奥義、千年殺しを伝授されたと見る。

サクモにそれをお見舞いされた忍は尻を鉄板でガードする徹底ぶりを見せたという話から、継承もとはサクモに違いない。


アカデミー入学後

(オビト、リン、アスマ、紅、アンコ、エビス、ゲンマ、ハヤテは同時期に入学。ガイは補欠合格。入学発表の時はまだ入学できるか不明であった)

魚でつくる料理を読んでは自分でつくる。

アカデミー時で煮付けはもう極めていた。

リンには「すごいねぇ、カカシ君」と言われていた。

魚は釣りでとる!!

「出てこいよ。多目に作ったから。食べていけばいいでしょ」

リンたちにも大満足される料理の腕を既に持つ。

これ、すっごく美味しいよ、お店で食べる料理みたい。

(食卓を普通に囲んでいた……素顔見てんじゃねーかリンにオビト!!)

毎朝家を出る前に洗面台、風呂場、トイレと掃除。

ガイ登場。

「カカシ君、僕と青春しないかい?」

「青春?」

「君は僕の永遠のライバルになる、運命の人!」

基本アニオリだろうが、ここまでは参考になるのでメモ。

この後の話はサクモの死亡時期と矛盾が生じるため、考慮しない。

三代目が組み手授業をしていたシーンもあったが、ここも既に白髪になっているので矛盾として除外する。

オビトの回想で

「最近カカシの奴こねーな」

「なんか、お父さんに不幸があったんだって」

というリンとの会話がある。

その後、カカシ5つ。アカデミーを飛び級で卒業試験合格したときている。

(この時のサクモの不幸というのが、サクモ直接の自殺動機になる任務失敗であると仮定すると歴史に矛盾が生まれてくるため、件の任務失敗とは別の不幸があったと仮定した方が良さそうである)

そこらへんはシリーズで自分なりに適当に捏造設定ぶっこんで辻褄合わせに精を出したい。


卒業後はそのまま下忍となり、任務をやるように。

この時まだオビトたちはアカデミーに。



カカシは6つになり、試験を受け中忍になる。

スリーマンセルはやはりこの時まだオビトたちとは別にあった可能性大。

アニメで三人が試験を受けている回想もあったので、三人必須のところだけ共に受け、個人戦になったあたりで、俺はもう中忍だからとカカシは二人が受験するのを見学していた、という流れだったとすると矛盾はない……か?


オビトの回想により、公園にいるカカシを見かけたシーンがあり、そこで

「俺は知らなかった。お前の父、サクモさんの死が、お前をどれだけ変えてしまったのかを」と言っている。

なので、この時点でカカシは7つ。

ここでカカシと距離をおく時期があったために、オビトはカカシの父のことを知らずにいた。殉職した、という話は知っていたが、詳しくは知らなかった理由がここにあり。

(三代目に呼び出され、カカシを頼むと言われていたミナト先生。つまりサクモの死関連。カカシ7になるまではミナト班はできていなかったものと思われる)



カカシが7つになる頃。

(ミナトがカカシ12、オビト13の時、五年前、彼は任務で、と言っていたので、それ以前までは存命していたのは確か)

父サクモと死別。

サクモが亡くなったのはカカシ7歳が9/15の誕生日を迎えて8歳になる年の、蝉時雨の時期(8月前後) ※カカシ列伝より推測。

自宅にて自刃しているのを発見という話から、発見者はカカシ。

火影への報告も、カカシが行った。

忍の心得第25項『忍はどのような 状況においても感情を表に出すべからず。任務を第一とし、何ごとにも 涙を見せぬ心を持つべし』

カカシはこの時すでに中忍。心得は、頭にあったことだろう。

泣くこともなく、忍として行動をとり、忍にとって大切なもの、それは仲間の命というサクモの考えに、信じていた父の教えに、心乱され、今までの生き方を変える事件となった。

これを機にカカシは掟やルールに固執するようになる。


その後、三代目に頼まれミナトはカカシの上に。

カカシ列伝の記述に、サクモの葬式後

「リンとオビトと同じ班でフォーマンセルを組むことになったのは、それから数年後のことだ。」

とあるので、フォーマンセル結成は7歳より少なくとも一年経った頃とする。


ガイは7歳でアカデミー卒業。

エビス、ゲンマと彼ら三人はチョウザを上忍師にしたスリーマンセルを組んでいた。


オビト、リンは8で卒業。

小説の記述にある「数年」に違和感は残るが、公式情報とアニメのビジュアル的に9に届いているようには見えなかった為、妥当だろう。



カカシ8の時にミナト班結成と仮定し、そこで鈴取り合戦を行ったものと見る。

この時点で、ミナト班は上忍ミナト、中忍カカシ、下忍オビト、リンのスリーマンセルであることが分かる。

ミナト班結成。

おそらく試験は鈴とり合戦だったと推測。報告書ではカカシの独断専行が目立つが、ミナトは三人を信じたいと三代目に言った。また、演習の際、アカデミーでのフォーメーションの掛け声をカカシは掛ける。それがチームワークに見えたのかもしれない。ミナト先生はそれで俺たちを合格にしたのかもしれない。けど違う、俺はあの時、二人を囮にしたんだと、カカシは未来でこの時のことを後悔している。

実際は独断専行していたカカシに気づいていたが、カカシを信じたいとミナトは思っての合格であった。

この時点でカカシはこ「れからの成長が楽しみな下忍です」とミナトの発言があるが、他に出ている情報的にミナトの発言が矛盾になってしまうので、解釈を変えよう。

そのままの意味でカカシが下忍ととるのではなく、才覚や力量で中忍に昇格したものの、忍的にも人間的にも、まだまだ成長が楽しみな、才覚や力量以外のところはまだまだ下忍であるカカシの、今後が楽しみ……的な。

そう解釈すればまぁ……言い方がややこしいが、ミナト先元からそういうところあるから、紛らわしいんじゃい!とツッコミ入れて流せそうなこの解釈で誤魔化させてもらおう。







10前後に楼蘭でミナトたちと任務。

(門の前でのびていたヤマトを助けたのがカカシ)

ロストタワー

螺旋丸は三年かけてミナトが完成させた

自来也はそれをもう会得したと自慢

一楽開業、列に並ぶのはガイ、シズネ、アスマ、そしてカカシ

そこでミナトに呼ばれ「お前たちと違って暇じゃないんだよ」と抜けるカカシ

シズネはこのとき、はたけかかし、と呼ぶ、感じ悪いわね、とも。

はたけカカシの任務同行を三代目にお願いするミナト。

「はたけカカシを同行させてもよろしいでしょうか」

「なにか考えがあるのか」

「まだ若いのですが、優秀な忍です」

「いいだろう」


「ミナト先生、オレはいったいなにをやれば」

「君に任せたい仕事があるんだ。やってくれるよね」

「っはい!頑張ります」

ミナトは恐らく君がいた世界より未来より二十年ほど昔と発言。

(疾風伝時代から、過去へ、なので恐らくつまりカカシは連載当初が26でナルトが修行に出るまでで恐らく27に→ナルトが二年の修行を経て29頃─自来也死後の映画なので、9〜10歳頃の話と推測)



12で上忍昇格、そしてオビトの死。

(つまりアニメ設定資料より、カカシは12──ここは少し怪しいが、もしかしたら誕生日直前に暗部になった可能性あり──で暗部イラストがあるので、ここでリンは死亡。時期的に、少なくともカカシの誕生日直前か13の頃がリンの死亡期と思われる。でなければオビトのリハビリ期間がないに等しい)

この頃に、岩がくれの進行忍者一千余名をとめたのが、黄色い閃光ただ一人と聞く、と岩隠れの重役会議で土影が話す。

そして、かんなびきょうの功績もあり、ここでミナトは火影に任命される。

大蛇丸とダンゾウは結託し、自分達が権力をもって里を掌握しようとしていたも、三代目の思惑通りの流れに。

(この時すでに、ダンゾウの下にテンゾウ(甲)がついている)

「リン、ミナト先生が火影になるそうだよ。先生ならプロフェッサーの後継者となり、木ノ葉隠れの里を、忍の世界を変えてくれる。もう、お前たちのような犠牲を出すことは……」

この頃、カカシはリンの死亡後日もたっておらず、リンを千鳥で貫き殺したトラウマにより、千鳥を使えずにいた。

使おうとすると、リンがカカシを呼ぶ幻影を見て、岩と木ノ葉の平和条約に関する書類の受け取り任務中に意識を失うことも。

これがあり、ミナトに「火影直属の暗部への配属」を任命される。「右腕となって、働いてもらいたい」

(おそらく、火影としてカカシの比護に回る意味合いが高かった)


カカシが暗部に配属されて僅かな日数(配属されての月日は暗部仲間の報告から)で、千鳥は使えるように。

この時には「写輪眼……お前が噂の冷血カカシか……っ」と敵忍に恐れられている。

敵忍を生かして情報収集を優先するよりも殺すことを優先。

時間もなくして、クシナ身ごもり発覚(子供が生まれるまでには10ヵ月。

身籠りを疑うのは症状があってからだと2ヵ月頃から。それを考慮すると、身籠り発覚の時期は2月←ナルト誕生は10/10)

この時おそらくカカシは14歳(9/15誕生日)

ミナトに極秘任務として、今までの任務を離れ、クシナの警護を約10ヵ月間頼まれる(ってことは、身籠り発覚は身籠ってから1ヵ月未満で判明した可能性も?)

警護をカカシに任せたのは、忍を殺すばかりではカカシの闇が晴れぬため、次世代を守り、育んでいく過程で、なにかカカシに変化があれば、という三代目の案と、ミナトからの気遣いがあった故に。

ナルト12時、カカシ26

(ナルトの年齢から、九尾事件は12年前)

ミナト享年24─カカシはこの時15であると推測

ナルトが生まれる一ヶ月ほど前に15歳に(9/15)



クシナの出産中の警護は三代目の直属の暗部が

では、自分は通常通り暗部の任に、と言うカカシに慌てなくてもいい、しばらくは休暇を、と四代目。

カカシはリンへ報告した。クシナに子ができた。「戦争を知らない世代だよ」と。

きっと、クシナ警護の間に精神は少しずつ落ち着いてきたものと思われる。

この時には、暗いばかりだったカカシも少し落ち着いてきて、リン死亡後、無視し続けていたガイのことを無視することもなく

「んー、今日もじゃんけんでいいんじゃない?」と話せるように。

だが、そんな会話をした日に、九尾襲来。四代目は死す。

ミナトの死をきっかけに、三代目の命により、お前たち若い世代は九尾とは戦うな、と。

四代目を、救えなかった。

ダンゾウはカカシの闇にひかれ、カカシを根に勧誘する。

まさか自分が火影に返り咲くための謀略とは、思いたくはないがな、と言って、三代目の九尾事件の際の命令を、あたかも四代目を見殺す策であったかのように言って。

四代目死亡により、火影空席。

改めて空席となった火影についての話し合いをする必要ができた。そこで、三代目は自分が返り咲くことを決意。

火の国の大名府への道中は、暗部より数名を選抜し護衛に回す。と、暗部たちに話す。

その計画書を、カカシはダンゾウへと横流しした。

(この時、侵入者と早とちりした甲と戦闘になりかけ、木遁をつかう少年の存在をカカシは知る)

カカシは木遁つかいの存在に疑念を持ち、火影邸に忍び込んだカカシは初代火影の記録を盗み見る。

そこで、極秘とかかれた封筒を見つけるも、中身は空。

三代目に見つかる。しかし、中身の書類を三代目自ら許可し、拝見。

かつて初代柱間の細胞移植を積極的に試み、木遁の継承を考えていた時代もあるが、志願した大人皆が死亡したことによりそれは禁術とし、計画は頓挫したと教えられる。

しかし、近年行方不明写が続出。

赤子も行方不明となり、赤子だけで60の命が行方をくらませている。

この時、最初の赤子行方不明から既に10の年月が。

九尾は木遁か写輪眼でしか抑えられぬ。もしあの時、木遁の使い手がいればと考えなかったこともないと三代目は言った。

カカシは一度は信じかけたダンゾウに不信感を。

何故、木遁つかいの少年を部下に持っていながら、あの時なにもしなかったのか、と。

カカシは三代目に表がえり、三代目にダンゾウのことを、情報を横流ししてしまったことを話す。

そして護衛当日、カカシは三代目に変化し、暗殺部隊を返り討ちに。

しかし、木遁は未来の木ノ葉に必要になると、甲のことは生かして逃げるように言う。

この件を境に、ダンゾウと大蛇丸が結託、それに伴う実験のことなどが明るみに。

三代目は大蛇丸の研究施設へ。大蛇丸はそれを察知し逃亡をはかる。

施設の出入り口にてカカシも待ち伏せ、戦闘になるも大蛇丸を取り逃がし、大蛇丸は 抜け忍となった。

ダンゾウと大蛇丸は不測の事態に陥った場合、連絡を取れる場所としてイブリ一族のいる場所を落ち合い場所としていた。

そこに先んじて向かうように命ぜられたのが甲。

イブリ一族は、体を形態変化(煙にする)能力を持つ一族であったが、それゆえ風に吹き飛ばされれば命を落とす短命でもあった。

それを、大蛇丸は実験により、少しばかり改善。勝手に体が煙に変わる彼らに呪印を施すことによって、意思に反して形態変化する体に安定をもたらす。だがそれも不安定なもの。

イブリ一族は大蛇丸に恩義を感じ、また今後の一族の未来のためにと大蛇丸を助けると決めていた。

そんな場所で、甲は自身を見て「テンゾウ」と呼ぶ少女に出会う。

少女の名はユキミ。イブリ一族最後の子供。

彼女の弟、テンゾウは一族のため、大蛇丸の下へ実験体として連れていかれた。

ゆえに、ユキミは弟に似ていた甲を、テンゾウが帰ってきたと、最初は思い込もうとする。

しかし、そんなワケはないと少女も理解していた。

それでも、二人でいつも外の世界を切望していた。

その想いを、甲にも打ち明ける。

そんな甲もまた、似たような想いを、過去に経験していた。

実験体仲間が次々と、水槽の中でなくなっていくのをただ見ていた甲。

一人だと死ぬことばかり考える。

けど、二人だと生きることばかり考えるんだ、と。

しかし、最後まで残っていた、右斜め前にいた最後の仲間、少女は、甲に笑いかけて、そのまま水槽のガラスが割れ、水液が流れ、なくなる。

甲は水槽の中からガラスをひっかき、あがいた……だがそれは僅かなコンコンという音を立てるだけ。甲は、無力だった。

甲は、自分のことを弟でないと分かっていながらテンゾウ、と呼ぶ少女のことを、その時の仲間に重ねて見た。今度こそ救いたいと。

大蛇丸を捉えるために、彼女の一族のもとへ戻ろうと言うカカシに、甲と呼ばれ、甲は「僕はテンゾウです!」と逃亡。

だが、ユキミは大蛇丸を救うため、一族が長らえるための未来をつくる可能性を秘めた大蛇丸を生かすため、一族の下へ。

「僕は、ただ、守りたかっただけなんです。今度こそ」

「じゃあ掟を破ったとは言えないわけだ。あの子を守りにいくぞ、テンゾウ」

「はい!」(ここに、カカシがヤマトのことをテンゾウと呼び続ける訳があったのか!!!!!)

結局、大蛇丸は取り逃がす。しかし、少女は助かる。

そして、カカシは甲に言った。

俺は大蛇丸に会わなかった。妙な一族にも、そして根の者にもな。

甲は「僕は掟の中でしか生きられない。でもそれでいい。誰かを守れると分かったから」と、笑った。



映画より

17の頃に暗部として小雪救出任務

【Sランク任務】だと思われる。

※あれからもう10年か……と、27の時に呟くカカシから時系列を推測。

「あいつらにはまだ勝てなかった。逃げるしかなかった。逃げ続けるしかなかった」



大蛇丸が里抜けして三年(里抜け時大蛇丸39.カカシ15)

カカシ18の頃↓

写輪眼ほしさに、ダンゾウがカカシの写輪眼を狙い、甲(きのえ)と乙(きのと)をつかわす。

しかし、実行は甲のみが。

初めは仲間殺しのカカシのことを聞き、かつての仲間、のはらりんを殺したことを聞き、カカシの命を狙う。

だが対峙中、なぜのはらりんを殺したと問う甲に、俺は里を抜けた奴等を処分してきた。仲間殺しと言われても仕方ない。けど、りんのことは殺したくなんかなかった!!

お前の任務はなんだ。里の仲間を殺すことが任務なのか。(裏切り者ではない仲間を殺すのか、と暗に返すカカシ)

甲は、任務を放棄した。

「カカシさんへ。僕には味方を殺すというこの任の意味がわからなくなりました。だから任務を放棄します。ダンゾウ様には任務を失敗したと伝えます。カカシさんは御自愛下さい」と、大蛇丸のアジト探索中、実験体の蛇の毒にやられたカカシを助け、傍にそう書き置きを残して。

甲はダンゾウに問われる。なぜ任務を放棄しておめおめと帰ってきたのか。

甲は言う。何故仲間を殺すのか。

里を根っこから守るため、地上と地下とで分かれた組織。

乙、根の忍とはなんだ。

「根の忍は名前はない。感情はない。過去はない。未来はない。あるのは任務のみ」

「その根を束ねるワシの任は絶対なのだ」

感情はない?

甲は思い出す。水槽の中から見ていた彼女への想いを。

名前は、ない?

甲は自身をテンゾウと呼んでくれたユキミの声を思い出す。

「聞いているのか、甲!」

「違う!僕は甲なんかじゃない!!」

ダンゾウは写輪眼を使い、甲の意識を奪う。

「処置室へ運んでおけ。更なる呪印で縛る」

(根の者には、秘密を喋れぬよう呪印が施されている)

時を同じくして、カカシの報を受け、ダンゾウに三代目は直々の召喚命令を、暗部夕顔(ハヤテの恋人であり、カカシのことをアカデミーでも先輩と呼び、暗部でも先輩と呼び慕っていた少女)に託す。

カカシは治療を受けるよう三代目に言われるが、彼女について行き、根の本部へ。

だが根の者はダンゾウ様は不在だ。戻られたら渡す。居場所は私たちも預かり知らぬこと、と返す。

これを三代目に伝えよとカカシは夕顔を返す。

カカシは反面、写輪眼を使い強行突破に出る。

「甲はどこだ」

甲の救出に成功するカカシ。だがダンゾウたちに追い詰められる。そこに三代目が参上。カカシは三代目の命で、居留守を使ったお主をさがしに入っただけと、カカシ殺害の理由は筋違いであることを話す。ダンゾウの企みは失敗。

更なる追撃。なぜ里の宿願であった木遁使いのことを黙っていた、と。

黙っていたわけではない。ワシが見つけ保護し、育てた。報告の必要はないと判断した、と。

……人柱力の子も、もう四歳になったと話す火影。



この時点で、カカシは既に18になっていること判明。

(カカシは暗部に転属になった甲に、テンゾウと昔自分で名乗ったろ、と言ってテンゾウと呼ぶ。そして、お前の配属は俺の''ろ班''だと伝える)




月日はたち、ろ班に欠員が出た頃。

経験を積ませるべきとダンゾウの推薦により、暗部に入ることになった11歳のイタチ。ろ班に配属される。

この時のカカシは20頃。

考察↓

イタチが中忍に昇格したのは10。

その半年後に、誕生日を迎え、11になって暗部入りしたと見る。

この頃、サスケがアカデミー入学(おそらく規定通り6歳)

ナルトは誕生日的にまだ5歳であったとも考えられる。

(先んじてアカデミーに入っていた可能性が高い。二回も卒業試験に落ちているという話から。卒業試験合格時には同期と同じ年齢であることから、おそらくナルトは4歳時、サスケより二年はやく入学している)



うちは事件が起こるのはサスケが7の時。

これが6/9(イタチの誕生日)~7/23(サスケの誕生日)の間の出来事であれば、イタチは当時13。

イタチは13で暗部部隊長をしていたというカカシ発言からの来歴に合致する。



イタチとのツーマンセル

林の国、般若一族との書状の交換任務をガイ率いるコスケたち正規部隊と、それを警護するカカシイタチのツーマンセル。

この任務では般若が敵か味方かをはっきりさせる意図があり、裏切りであれば殲滅を暗部二人は任務とした。

そこで般若は裏切り、書状の交換任務しか聞いていなかったガイは、敵はすでに無力化された。

だから殺すなとカカシに言うも、任務中に暗部の名前を言うやつがあるか、という叱責と、これが俺たちの任務だと返される。

そこに、敵は殲滅したとイタチが。

ガイは、任務のためには敵は皆殺しも厭わないカカシを目の当たりにした。



時をそれ程置くことなく。

うちはの木ノ葉に対する不信感は募り。

里人も、うちはへの不信感が募っていく。

いずれはクーデターが起きる。

これに反対のシスイ、イタチは、うちはと木ノ葉を再び信頼で結びたいと考えていた。

それに伴い、シスイは三代目に直訴。

自分にその役目と、ある程度の権限をくれるよう頼む。

三代目はこれに応じる。

暫くして、うちはの何度目かの会合が開かれると、上層部に報告が(イタチかシスイか、はたまたどちらともが報告したのかは謎。知ったのは三代目とダンゾウ)。

その会合で、クーデターの目論見あらば、自身の瞳術、コトアマツカミ(自分の意思でそれを行っていると認識させて意思を操ることのできる力)で、木ノ葉との共生をフガクが望んでいるようにする、とシスイが。

しかしダンゾウは、そんなシスイを呼び出し、会合のある日の夕方、シスイの右目を抉る。

シスイはなんとか逃げ、そのことをイタチに伝えた。

ダンゾウは自分のことを信じていない。

もう、クーデターも止められない、と。

ダンゾウは俺の左目も狙う。ダンゾウにとられる前にと、シスイは自身の左目を、想いを、願いを、目を頼めるのは親友のお前だけだ、とイタチに託す。

「この里を、うちはの名を、守ってくれ」

「……たしかに、受け取った。お前はこれからどうする、シスイ」

「俺が死ねば状況もいくつか変わるだろ。遺書も残してきた」

「待て、シスイ!」

「止めるなよ、イタチ」

そして滝のある崖から身を投げ、シスイは自死。


イタチは暗部の任務中、草隠れの忍を殲滅した後にカカシへ聞いた。

「隊長の写輪眼は、友から託されたと言っていましたね。その思いには、応えねばなりませんか」

「あぁ、俺はそのつもりでいる。うちはシスイのことは俺も知っている。それの何かか」

「……いえ、大丈夫です」

「そっか。ま、大したことはできないが、何かあったら言ってくれ」

「はい」

イタチは、シスイの願い、両方を守ることはできそうにないと思う。

イタチ13になり、暗部に人を増やすにともない、イタチに部隊長を命ずる上層部。

イタチの昇進による欠員に、ろ班へは夕顔が転属。


オビト暗躍。

うちは地区近辺の結界を何度もすり抜け、里に侵入。

これの調査にカカシが抜擢。

暗部服でない正規装束で、ガイを誘いうちは地区へ。

思い出に浸りつつも、閉鎖的なうちはの雰囲気を感じとる。

イタチは、侵入者の男をこのあたりで発見。

カカシが三代目に調査報告後、この任はひとまず終了と言われる。



そして、惨劇の日。

イタチはオビトと接触。

今夜の件に協力するよう頼む。

「俺にはもう、お前を信用するしかないんだがな」

オビトは写輪眼を開眼していない者には興味がないと、だからサスケには手を出さないと約束する。

もし、混合行き場をなくしたら、俺の組織へこい、とも。

「暁という」

……そして、血塗りの夜は訪れた。うちはは、イタチの手によって一族のほとんどが滅んだ。

ダンゾウ率いる暗部は警務部へ。

三代目率いるろ班他暗部はうちは地区へ。

参上を目の当たりに。



イタチのことがあり、三代目も思い悩む。

ガイ、アスマ、紅にも、私たちは仲間を多く失いすぎた。けど、カカシは生き急ぎすぎている。だから、下忍を持たせてやってほしい、と直訴。

やはり、お前たちもそう思うか、と三人に三代目はその提案に同意し……カカシを火影邸屋上に呼び出した。

暗部になって何年になる?

「十年になります」

元々はお前の心の傷を癒すためにと、ミナトが自分の傍におくため暗部に配属したが、ミナトが死んで、自分の下ではお前の闇は晴れぬ。深まるばかりじゃ。

「ちと、お前に頼りすぎたな……ここに、暗部の任をとく。そしてこれから新たな任務を言い渡す」

担当上忍をやれ。

「……は?」

カカシは大いに戸惑い、動揺を隠せない声をあげた。

この時、カカシの言った暗部歴から23頃と推測。

(ナルト、サスケたちは7の頃)計算が合う



それから、何度も下忍試験で生徒をアカデミーへ送り返したカカシ。

挨拶なんかいらねーよ、と言い、お前たちは邪魔だと仲違いを始めた生徒を。

三兄弟。兄だけ丸太行きになり、先生の言う通り、ルールを守って弟たちだけで弁当を食え。今まで兄ちゃんの言ったことが間違ってたことがあるか?と言った生徒を。

カカシは決して、チームワークを大切にしない者を忍にはしないと、リンとオビトに誓って。

チームワークを大切にしない生徒を見るその目は、まるであやつの心の闇そのものだと、三代目は思った。


それから……カカシが25の頃。

(ガイがリー、ネジ、テンテンを合格にした年)

カカシの下に、かつて落第にしてアカデミーに送り返した生徒が感謝を伝えに来た。

「俺たち、今はアカデミーの指導係をしてるんです」

「お前たち、今の挨拶は中々良かったぞ」

その様子を見て、お前たちが……と、カカシは驚く。

そして、次に現れたのは三兄弟。

あの時はありがとう御座いました。あれから、自分たちは成長できた。弟たちのためにと思っていたのに、それが弟たちの成長を邪魔していたなんて、と。

その場から去っていく彼らの背中を見て、カカシは呆然と呟く。

「感謝……俺に?」

「師は弟子に修行を与え、弟子から学ぶのじゃよ。あやつも、なにか気づいてくれたら……」

三代目の願いは、少しずつだが確実に、叶っていた。

カカシは、なにかを、感じた。



カカシ、26

慰霊碑前でテンゾウと久し振りに顔を会わせる。

またな、と分かれたカカシに、前は今と過去しか見てなかった先輩が……変わってないと思ったけど、少しは変わったかな、とテンゾウは考えた。

そして、第七班の顔合わせ。

古典的な嫌がらせに気づくも、チームワークを見るには良いかと自ら引っ掛かる。

ナルトはいたずら主犯。

サクラは保身に走り、サスケは無関心を決め込む。

チームワークなんて、欠片も見てとれない態度だった。

「んー、何て言うのかなぁ。お前たちの第一印象は、嫌いだ」



鈴取り合戦開始。

始まりはチームワークなんて皆無。

最後のチャンスだと、毎年のように一人を丸太に縛ってカカシはその場を離れ、三人の様子をうかがう。

先生は、俺たちを信じてくれた。

オビトは仲間を思い、自ら俺に歩み寄ってくれた。

俺はそのサインに気づけなかった。気づこうとしなかった。

あの時、もっと早く仲間の大切さを、仲間を信じていれば。

カカシは、過去を振り返り、ナルトたちを、新たな世代を信じてもいいものか、信じられるか、自分に問いかけた。

そんなカカシの耳に、サスケの声が届く。

「……ほら、食え」

サスケに迷いを振り払ったのか、サクラもナルトへ弁当を差し出す。

ルールを破る行動、上司の命令を無視した行動だ。

でも、これは……仲間を思い、大切にする行動だ。



…………オビト、見えているか?

お前やリンのことを、俺は一生忘れることはない。

だが、それでも。俺は新しい仲間たちと共に、前に進もうと思うよ。

三代目に言われた、かつてのミナト班に、昔の俺たちにそっくりなこの三人と共に。

ナルト、サスケ、サクラ。俺はお前たちを信じる。

そしてオビト、リン。俺は約束しよう。

信じる仲間を、俺は絶対に死なせない。




[newpage]

[chapter:カカシの来歴早見表(個人調べ、推測による)]


忍者学校卒業5歳

中忍昇格6歳

父親と死別7歳

楼蘭での任務10歳前後

上忍昇格、オビトと離別12歳

リンの死、暗殺戦術特殊部隊へ転属13歳

クシナ身籠り発覚、極秘任務[クシナの警護]14歳(2月頃)

九尾の妖狐襲来、ナルトの誕生、ミナトの死15歳(9/15誕生日を過ぎ、15を迎えて一月満たない頃→10/10)

ダンゾウに根への勧誘を受け、ダンゾウの思惑に踊らされ、大蛇丸里抜けまでの一連の流れ(15歳~)

風話小雪姫救出任務17歳

甲に何度か暗殺されかけ、最終的に暗部の部下として甲を仲間に(この時既に暗部ろ班の部隊長)19歳

イタチが部下として暗部ろ班に入隊20歳

うちは一族ほぼ壊滅、イタチ里抜け→暗部から正規部隊、上忍師への異動23歳

ナルト、サスケ、サクラが忍者学校卒業、カカシの下忍認定試験合格、第七班結成26歳




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参考資料


小説【カカシ秘伝】

新術、雷遁・紫電

※六代目就任前


小説【カカシ列伝】

新術、火遁・水霧/土遁・土流壁→土石英

※六代目引退後、サクモの葬儀についても






アニメNARUTO

少年篇シーズン1【波の国編】

・エピソード4第四話『試練!サバイバル演習』

・エピソード5第五話『失格?カカシの結論』

※第七班結成

・エピソード7第七話『霧の暗殺者!』

※カカシの評判

・エピソード9第九話『写輪眼のカカシ』

※写輪眼の扱い

・エピソード18第十八話『忍という名の道具』

※雷切披露

・エピソード19第十九話『ザブザ雪に散る…』

※忍とは


少年篇シーズン2【中忍試験編】

・エピソード25第五一話『闇にうごめく影 サスケに迫る危機!』

※カカシの用意した暗部発言


疾風伝シーズン3【守護忍十二士篇】

・エピソード2第二百七十五話『旋風(かぜ)』

※五遁の説明


疾風伝シーズン6【自来也VSペイン・サスケVSイタチ篇】

・エピソード7第三百三十九話『カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~』

・エピソード8第三百四十話『カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~』

※カカシの過去(カカシ上忍昇進直後、12)

・エピソード10第三百四十二話『探索』

※八忍犬


疾風伝シーズン17【カカシ暗部篇~闇を生きる忍~】

・エピソード1第五百六十九話『心を隠す面』

・エピソード2第五百七十話『ミナトの死』

・エピソード3第五百七十一話『柱間細胞』

・エピソード4第五百七十二話『抜け忍・大蛇丸』

・エピソード5第五百七十三話『大蛇丸の実験体』

・エピソード6第五百七十四話『それぞれの道』

・エピソード7第五百七十五話『狙われた車輪眼』

・エピソード8第五百七十六話『木ノ葉の忍』

・エピソード9第五百七十七話『暗部のうちは』

・エピソード10第五百七十八話『クーデター』

・エピソード11第五百七十九話『惨劇の夜』

・エピソード12第五百八十話『担当上忍』

・エピソード13第五百八十一話『第七班』

※カカシの過去(暗部篇、12~22/上忍師になるまで、22~27)


疾風伝シーズン21【忍界大戦(7)】

・エピソード2第六百三十五話『二つの万華鏡』

・エピソード3第六百三十六話『結成・ミナト班』

・エピソード4第六百三十七話『お前はバックアップだ』

※カカシの過去(アカデミー~中忍時、5~11)


疾風伝シーズン24【忍界大戦 最終章】

・エピソード11第六百八十九話『特別任務』

※カカシの素顔


疾風伝シーズン25【外伝篇】

・エピソード4第七百三話『JIRAYYA・KAKASHI』

※カカシの過去(4~5)

・エピソード15第七百十四話『木ノ葉秘伝~ナルトの結婚~』

※火影としてある一つの決意を

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