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​白 銀 の 戦 慄

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[銀魂]【無から】プロローグ

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2023年12月27日
  • 読了時間: 1分

連載していたけれどもサイト移転際に移動させなかったシリーズ

【無からの始まり】



あたり一面

地面に横たわる無数のものに埋め尽くされる

それらからは

鼻を塞ぎたくなるほどの異臭が生まれ

その上には

それらを啄ばみ貪る生き物がいた


この場を色に例えるならば

赤と黒

そして、その中に一人佇む幼子

そして


白い髪を血に濡らし

風吹きすさむこの大地に

たった一人でこの幼子は

ただ無駄に流れていく時の中を

ただ一人虚しく生きていた


そんな何一つ変わることの無い無駄な時間に

一石を投じる者あり


「おや、ここには《屍を喰らう鬼》がいると聞いて来たのですが……どうやらそんなもの、この世には存在していなかったようですね」

「……?」

「どうですか? 私と一緒に……」


優しく伸ばされた手を

殺意のこもらない手を

恐る恐る掴む幼子

全てはこの時から始まった

何も持っていなかった一人の者


ここから始まる全て


少しずつ 少しずつ


これから与えられる現実が


これからを


作り出していく……

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