top of page

​白 銀 の 戦 慄

シリーズライン.gif

[銀魂]【逆行】06.困った時に限って厄介な人間が出てくる

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2023年9月14日
  • 読了時間: 2分

連載していたけれどもサイト移転際に移動させなかったシリーズ

【逆行の記憶】六話



「……旦那。俺たちは旦那の身体に何もしてやせんぜ?」


 総悟がヤローの言葉に一瞬瞬きをしたが、とりあえずヤローが勘違いしている事を諭さとそうとする。


「その身体が今の旦那のものでさぁ」


 ついに言った。

 ヤローを見れば、先程の総悟と同じように瞬きをしている。

 よほど驚いたのか、深い溜息を頭を掻きながら漏らしている。

 そしてこっちを見て同情をした時のような色をその顔にかもし出す。


「えっと……なぁ、あんた等ここに来る前に頭とか打たなかった?」




「その身体が今の旦那のものでさぁ」

(ハ?)


 思わずその言葉が口をついて出てきそうになってしまった。

 俺は何度か視界を閉じて冷静さを保とうとする。


(ハァ~こいつ等大丈夫かよ……)


 頭が何とか冷静さを取り戻す。

 その後に俺は何故か目の前の連中の事を心配してしまった。


「えっと……なぁ、あんた等ここに来る前に頭とか打たなかった?」


 何とか相手を気遣うような視線を向けないように注意して、その言葉を目の前の連中に言った。

 それを聞いて、茶髪の方の男がまたしても突拍子もねぇ事を言う。


「頭を打ったのは旦那の方でさぁ。旦那、もう一度聞きやすが旦那の歳はいくつですか?」


 ……なんでこんな時にそんな事を。

 確かに頭には何故か痛みを覚えるが俺は正常だ。

 とりあえず、目の前の奴が真面目な顔で俺の顔を見ているので先程の質問に答えてやる。


「しつけ~なぁ。歳は五~七ぐらいじゃねぇの?」


 仕方なしにと俺の歳を教えてやれば、あいつ等はお互い顔を見合わせ頷きあった……

最新記事

すべて表示
【銀魂】万事屋よ永遠なれの桂

あのヅラが、万事屋よ永遠なれ時空で高杉みたいな衣装を着用していた理由について、らしくないなと思ったから書いてみたSS。 やっぱり自分は、万事屋よ永遠なれが好きなんだなって、これ書いててすらすら文字を紡げたので再認識するなどしましたよね。  逢魔が時。  光と闇が交わり、闇が世界を侵食しようとしているように映る、そんな不穏な一時。  男は燻(くゆ)る煙管からの色を追って空を見上げ、自嘲気味に口角を上

 
 
 
【銀魂】叶うことのなかったif

12日に投稿した「成人の日」SSの続編で、万事屋よ永遠なれ時空です。  数年前までは、ずっとこうやって変わらない馬鹿を続けられると思っていた。  それが前触れもなく急に終わってしまうだなんて、当時は想像もしていなかっただけに、時間が経ち、月日の経過以上に煤けて見える万事屋の室内を見て、神楽はぼそりと独り言ちた。 「どこに行ったのよ……ばか」  今年でもう、神楽も19を迎える。  今日で万事屋の主で

 
 
 
【銀魂】成人の日

新しい年を迎えども、酷寒のみぎり。  手足から冷えが襲い、心になんとも言えない寂しさを去来させる。  夜明けと共に定春に促されて万事屋を出た銀時は、江戸の朝早い人々の流れに紛れ、いつも行く散歩コースを辿っていた。  普段ならばあくせく働く町民しか見かけることのないこの時間帯。  しかし、今日に限ってはまだ少年少女の域を出ない若人たちが、どこか晴れやかな顔つきでちらほら出歩いているのを見かける。  

 
 
 

コメント


bottom of page