top of page

​白 銀 の 戦 慄

シリーズライン.gif

[銀魂]【逆行】09.何事も初めての状況には頭がついてこないものである!

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2023年10月14日
  • 読了時間: 2分

連載していたけれどもサイト移転際に移動させなかったシリーズ

【逆行の記憶】九話



 思わず感じてしまったどす黒いオーラに反応して、その場を飛びのいた銀時に痛いぐらいの視線が注がれる。

 銀時は今まで感じたことのないタイプの視線に頭が混乱する。

 というか軽くパニクってしまう。


(なんでみんな俺をそんな鋭い視線で見るわけ? 俺殺気とかは分かるけどその視線の意味分かんねぇんだけどォォォォォォオ!?)


 俺は一瞬混乱しそうになった頭をクールダウンさせた。


(たしかあの茶髪の奴は何でそんなんが解ったのかとか聞いてきたよなぁ……じゃぁこの視線はみんな俺にその答えを求めてるものか……?)


 頭を落ち着かせ今のこの状況を理解する。

 だが銀時はその質問の意味が分からない。

 一生懸命頭を振り絞りその答えを導き出そうとする。

 それでもやっぱり答えは出ない。

 仕方なく銀時は思った事をありのままに言い放った。


「えーーっと……なぜってそりゃぁ普通分かるもんじゃねぇの?」

 予想していたないようとは全く違う答えが返ってきた。


──普通分かるもんじゃねぇの?

 頭の中でその言葉にリピートがかかった。


(普通? 普通そんなん分かるわけねぇだろ……コイツの今の精神年齢は六、七なんだよな? って事は、今までコイツはそれが当たり前に身に付いっちまう環境にいたって事……か?)


 俺はヤローの言葉と今のアイツの状況を考え軽い推理をしてみた。

 だが俺はちゃんとした答えが出てこない。


 すると、思っても見なかった人物がヤローに質問を投げかけた。

 多分俺と同じ考えだったんだろう。


「万事屋……今のお前にある記憶だけで良いから、お前、今までどういう風に暮らしてきたか教えてくれないか?」


 静かに尋ねる近藤。

 その目は、これから返ってくるであろう言葉を受け止めようという真剣なものだった……

最新記事

すべて表示
【銀魂】ちょっと変わってる大五郎くん

大五郎くんは、ちょっとだけ変わってる。  普段はボーと、ちょっと気の抜けたような話し方。  でも、たまに人が変わったようになるの。  なんていうんだろ……ハードボード?  みたいな? 酸いも甘いもしゃぶりつくした大人!!  みたいな。  なんかね、そんな感じになるの。...

 
 
 
【銀魂】ヅラが銀時と再会する前

SS更新のために最近はつらつらとまとまりのない文章を生産するだけになってきましたが、ふと思い出しました。 自分の元々の二次創作の始まりは、こんな書き方だったな、と。 この書き方、自分の中にあるキャラクターの思考を勝手に想像して思うがままに書けばいいので、凄い筆が乗るんですよ...

 
 
 
【銀魂】観察の仕事

山崎退(やまざき さがる)。  泣く子も黙る武装警察真選組の監察、それが僕の仕事だ。  監察の仕事は単に腕っぷしが強ければいいというものではない。  周囲に馴染み、ごく自然に違和感を与えず目的の情報を集めて精査し、必要な情報を上に流す。...

 
 
 

コメント


bottom of page