「お妙さーーーん!!!!」
「このクサレゴリラァァァ!!」
「あぁ、近藤さん、そんなんじゃだめだって」
「…………何してんの。土方君。こんな電柱のかげで。不審者か」
「いいからお前も黙って見てろ!」
「あの、人を巻き込まないでくれる?」
「てめぇこそ何でこんな所にいんだよ」
「俺はあれだ。赤飯、志村家にお裾分けしにきただけだ。どこぞの1番隊隊長さんが奥手なおかげで無駄になったやつをな。さすがの俺でも赤飯飽きた」
「あぁ、そうだな。俺も飽きた。しばらく餅米見たくない」
「で、何これ。お前ゴリラも見守ってるの? 土方君って動物愛護団体にも加入してたの」
「誰がゴリラだ!! 誰が動物愛護団体だ! 近藤さんはゴリラかもしれねぇがいい人なんだぞ!」
「ゴリラ否定してねぇじゃねぇか。……まぁなぁ。性格はストーカー癖には難ありだが基本いい奴。顔も多少ゴリってはいるが悪い方ではないな」
「お前もわかってんじゃねぇか」
「てことは問題なのはその唯一の欠点のストーカー癖じゃねぇか。正攻法でいけばあの女コロっと落ちるんじゃねぇの?」
「俺もそう言ったんだが…………。 俺からストーカーをとったら何が残るんだと言われた」
「いや、反対にそれが残ってるから悪いんだろ」
「あ、叩きのめされた。俺ちょっと回収してくるわ」
「おぉ。あ、そういえば赤飯食べる?」
「いらねぇよ。飽きる程食ったわ。どっかの1番隊隊長のせいでな」
「だよね~」
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