「フンフンフ~ン フンフンフ~ン♪」
「…………………………」
「…………………………」
「フフンッフフ~ン フンッフンフ~ン」
「……………………なー、ぱっつぁんよぉ」
「………………なんですか」
「今日ってさぁ……“あの日”、だよなぁ?」
「えぇ、銀さんが色んな意味で泣いて喜ぶ“あの日”ですよ」
「確かに“あの日”で、間違いないんだよなぁ?」
「えぇ、今日は確かに“あの日”の筈ですよ」
「…………………………」
「…………………………」
「………………なら、なんでアイツはあんなに上機嫌なんだよ」
「そんなの、僕の方が聞きたいくらいですよ」
「…………………………」
「…………………………」
「フンッフッフッフ~ン フンッフッフッフ~ン フッフッフッフフ~ン♪」
「オイオイ、上機嫌の散歩もとうとう坂道、トンネルにまで到達しちまったぞ。本当に今日は“あの日”なんだよな? なんか俺、いや~な予感しかしねーんだけど」
「奇遇ですね、僕もですよ銀さん。今朝起きた時に見た姉上のあの笑顔……今思えば何か含みある笑顔だったような気が…………」
「…………………………」
「…………………………」
「フッフフッフフン フンフンフンフン~♪」
「……銀さん」
「…………あぁ?」
「今日これから起きるであろう事、深く考えないようにしましょう」
「そう、だな――――――――」
***************
「銀ちゃん達、このチョコ上げたらきっと喜んでくれるネ。
スペースウーマンが宇宙運送で送ってくれた、このチェリー大佐で作ったチョコ……
こんなのそうそうにお目に掛かれるものじゃないアルからナ!」
「…………(ぞぞっ)」
「…………(ぞぞっ)」
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