『……約束ですよ』
小鳥が囀り始めた日も明けきらぬ頃。
「………………」
銀時はいつもよりも早く目を覚ましていた。
「…………」
寝起きの頭でボーっとする視界を尻目に、頭をガリガリと掻き、暫しの間微睡みの世界へ意識を彷徨わせていた銀時。
外から聞こえる小鳥の囀りに、あぁ、もう朝なのかと頭のどこかでぼんやりと認識していたが、体を動かすのはどうにも億劫だ。
今日は何かあったっけか……?
朝からあまり働かない頭を必死に働かせ、今日の予定を思い出そうとする。
「……寝るか」
結果、導き出された答えはこれだ。
布団をもう一度頭からかぶり、二度寝をしても問題ないことに、安らかな眠りを再度楽しもうと決めた。
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