top of page

​白 銀 の 戦 慄

シリーズライン.gif
執筆者の写真siversou

[銀魂]冷血硬派高杉くん

 天気のいい昼下がり。

 ヘッドフォンから流れる音を河上万斉は聞いていた。

 シャカシャカシャカ

 そのヘッドフォンから漏れ聞こえる「シャカシャカ」言う音に、だんだんイライラしてきた来島また子は、キィィィと開いた扉の音を引き金に、勢いよく万斉へと向き合った。


「先輩、いつまで『シャカシャカ』聞いてるんッスか! もう良いッスよ、『シャカシャカ』音は!! 私たちが小説版に出てから一体どんだけ経ったと思ってんッスか!! いい加減飽きないんッスか!?」

 ツッコムまた子の後ろを、左手に買い物袋、右手で扉を閉めた岡田似蔵が通った。


「この小説の中では一ヶ月も経ってないでござる」


 小説版では「シャカシャカ」の音でまた子の声が聞こえていなかったようだが、今回はそんな事もなかったようだ。

 あの時よりも多少は音量を下げていたのだろうか。

 それでも万斉のヘッドフォンからは頻りに「シャカシャカ」という音が漏れ聞こえ続けている。


「こっちの話じゃないッスよ! あっちの話! 今私が言ってるのはこっちの時間じゃなくて読者側の事ッス!」

「『こっち』に『あっち』と、抽象的でござるな。もっとズバッと〈ピー〉と言えば良いでござる」

「ほらぁ! ズバッと言うから今ピー音入ったじゃないッスか!!」

 吠えるまた子の横で、岡田似蔵は左手に持っていた買い物袋を掲げて、ソファーで寛いでいた男に話しかけた。

「晋ちゃん、ラス1のコロッケパン買ってきたよ!」


3-Zな高杉一派好きなんだよな。

って考えながらここまで書いたっけな。

閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示

【DRRR】自由

出だし過ぎて何を書きたかったのか一切思い出せない静雄目線の書きかけ供養。  青い空、白い雲、小鳥は囀り羽をはばたかせる。  さぁ、飛ぶぞ飛ぶぞ。  小鳥たちは二、三羽でかたまり、お互いにそうやって主張し合うかのように羽ばたきを激しくさせていく。...

【銀魂】討ち入り

土方さん、もしくは真選組主役で書こうとした残骸。  兄さんが死んだ。  ミツバが逝った。  伊藤を殺した。  仲間を守りきれなかった。  多くの者を殺した。  多くの者を失った。  だが、それでもアンタだけは、絶対に殺させやしねぇ…… 「……近藤さん、それはやめとけ」...

【銀魂】異三郎と銀時のやり取り

見巡組と万事屋たちの絡みが見たくて書きかけた小説の供養 「なぁ、まだつかねーの? 一体何時間車に乗ってればいいわけ?」  頬杖をつき、窓の外の景色を眺めながら問いかける銀時は、少しだけいつもとは違って見える。 「すみませんねぇ、後15分くらいですからもう少し待っていてくださ...

Kommentarer


bottom of page