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​白 銀 の 戦 慄

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執筆者の写真siversou

[銀魂][四龍]第一巻

連載していたけれどもサイト移転際に移動させなかったシリーズ

【四龍を統べし者】計八話


あらすじ

赤・青・紫・黒の四体の龍の力をその身に宿す人。 それら全てを統べるのは銀色の体を持つ龍。 かつて天より舞い降りたこの銀色の龍は、人を愛し慈しんだ。 だが、人には恩を仇で返され、今、打ち滅ぼされんとしたその時、天より、銀とは違うそれぞれ四体の龍が姿を現した。 この龍達は銀龍の事を深く愛し、助けたいと願う。 だが、銀龍はこれを断り、龍達はせめてとその銀色に四人の忠実な部下を与える。 今、銀龍を主にこれら四人の戦いが始まる――――――――

(【暁のヨナ】パロ)


銀魂 龍 坂田銀時 神楽 新八 桂小太郎 高杉晋助 土方十四郎 沖田総悟 神威






この地にはかつて、白く輝やき銀色の煌めきを強く反映させる城があったという。

それは、その時代に天より舞い降りた、銀色の体を持つ龍の城――――



いつになく、城には足音が轟く。


「白龍王、こちらです。早く!」


白龍王と呼ばれた男は、その呼び名の通りこの城の主。

その顔は端正な人形のように美しく、その瞳はルビーの宝石の様に赤く光り輝く。

だが、今はその顔を薄い布で覆い隠し、誰だか分からなくしている。

それは、己の顔を敵に悟さとらせない為。



――――謀反むほん――――


白龍王は、この地に舞い降りた龍である。

そして、その龍は自からの力を手放し、人間と共に生きる事を決めた。

人に教えを与え、育みを得たのは、全てこの城の主であったこの白龍王の御蔭。

だが、恩を仇で返すのが人間。

そのあまりにも豊富な白龍王の知識に恐れをなし、人間は今まで尽つくして来てくれた筈の白龍王に牙を向けたのだ。


「待て、そっちには敵しかいねぇ。こっちの道を行こう」


いつも身の周りの世話をしてくれたこの側近だけを除き、その他城の全てが、今やつい先刻までこの城の主であったこの白龍王の敵。


「・・・・・・・・・・分かりました」


白龍王によって遮られた道を静々断念し、側近であるその者は別の道を行く。

よく耳を澄すませば確かに、そちらの方向からは無数の足音が響く。

二人はその場を音もなく駆け、いずれは敵に覆いつくされるであろうその場を、追い出されるような形で去った。

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