照明を落とされた暗い劇場内で、皆の視線は目の前の巨大スクリーンに釘付けだ。
『妹が借金返済のお金を貯めようと、未成年じゃ入ることもできないパチンコ屋に行ってしまったの! お願いペドロ!』
その画面の中にいる少女は、トランクス一丁の変なおっさんに必死に懇願している。
だが、何をお願いしているのかイマイチ理解できない。
『お願いペドロって、おまえ、前回それで俺がどんな目にあったか覚えてるか?』
画面の中で生きるこのおっさんも、イマイチ少女の言っていることが理解できていないようだった。
『お願いペドロ!!』
そんなペドロの様子に何一つ反応を変えず、なおも懇願を続ける少女。
「…………グスッ……グスグスッ……グスッ」
この意味のわからない映画、とても泣けるような内容には思えない。
だが、この男は違った。
「この映画っ……世の大人たちにこそ見て、ほしい内容だ……」
左手に犬のエ……土方特性ポップコーンを持ち、声を押し殺しながら涙で顔をぐしょぐしょにいているこの男は。
場所は変わり、江戸の大通り。
「となりのペドロ第二弾、今回のもいい作品話だった……」
腕を組み、先ほど見た映画の内容を思い出したのか、土方の目に微かに涙が浮かんでいる。
「だが、今回は奴に邪魔されなくてよかったぜ」
頭を縦にコクコク振って心底嬉しそうにそんなことを口にする土方だったが、たった今頭に思い浮かべた人物が土方の後ろをゆっくり歩いていることに気づけなかった。
その後入ったファミレスで銀時と鉢合わせしてなんだかんだと喧嘩をする二人。
そこで近藤がストーカーをしている姿を発見。
それな近藤にフォローを入れようとしていたところに沖田のバズーカーが。
沖田は桂を追っていたが、取り逃がした際に土方を目撃、バズーカーを発射したそうな。
狙われた土方はバズーカーに打たれるわ、壊した店の修繕費を請求されるわ。
その後お妙にノックダウンさせられた近藤を屯所へと連れて行き、休日のはずがいつもの日常と変わらない……みたいな
と、走り書きはここまで
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