SSというより構想?設定のメモみたいなやつです。
昔鬼子と呼ばれ生きていた銀時は、言葉を話すことはできなくても文字は読めていた。
その為、松陽に拾われてから一番の友達は本みたいなもの。
松陽や桂、高杉がいない時はいつも本を読んでいた。
そんな銀時が拾われて二年目のその日、松陽は銀時に眼鏡をプレゼントした。
それは当時の銀時には大きかったが、銀時は大喜び。
松陽は本当に器用で、それは松陽の手によって作られた特別性だった。
銀時の教本は大江戸図書館のある場所に保管されていた。
銀時にとって、松陽や桂たちに懐く前から自分を孤独の世界から救ってくれ本だったので大切に思っていた。
それを傷つけられるのは許せない。だから銀時は、既に手元からなくなっていると宣い、実は隠して保管していた。
万事屋を開業仕立てで依頼された本の司書の仕事は、銀時にとっては渡りに船で、長いこと定期的にその仕事をこなしていた銀時の本好きは、いつしか図書館の責任者にも認められ。
貴重な本の一冊であるならば好きに置いてくださいとその際に許可を得ていた。
依頼人の登場で大江戸図書館に訪れることになった新八は、そこで紅桜篇で高杉や桂が見せ合っていた本に似た本があるのを見つけ、手にとる。
依頼人も何冊か好きに本を読んだあと、緑色の本を手にして立ってその場で読み込んでいる新八に気がつき、依頼のどうなっているのかと声をかけようとし、本の内容が気になって共にその場で読む。
「この本……すごい、読み込まれてる。それなのにこんなに綺麗な状態なんて」
「それって、すごいんですか?」
「はい。この本はとても大切にされているのがわかります」
みたいな会話を。
十数分その本を読んだ二人は、依頼のことを思い出し、借りに行く本を選んだので、一緒に件の司書のいる受付へと行きましょうと言う依頼人。
その際、緑色の本も借りようとするも、貸出のシールが見当たらず依頼人は首を捻った。
とりあえず、司書の人に気づいてもらえたら聞いてみようと受付に行き、声をかける二人。
そこで新八が見たのは眼鏡をかけた見慣れぬ姿の銀時。
その手には本があり、本の世界に浸っている様子であった。
依頼人は、あの司書と本について語り合ってみたくて、しかし本を読んでいるときはどれだけ声をかけても反応してくれず、それなのに本を差し出すと右手で本を捲りながら読み続けつつ、左手で貸出の処理を済ませてしまうのだと話す。
新八はあの銀さんが?と思いながらも、一度声をかけてみましょうかで声をかけてみて、撃沈。
それなら本の貸出の様子を見てみましょうで本を出し、そこで例の教本も出して、初めて銀時の手が止まり、依頼人と新八に目を合わせた。
メモはここまで。SSとメモで悩んだものの、一応SSとして投稿させていただきます。
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