top of page

​白 銀 の 戦 慄

シリーズライン.gif

[銀魂]彼氏代行

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2022年4月27日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年9月29日

「銀さんほら、あれですよ。春雨事件のときの」

 そこで何かを思い出したのか、銀時は依頼人に顔を向け依頼内容の確認を始めた。

「あー、はいはい、思い出しましたよ。それで今日は何です? またハム事件か何かですか? ハム子さん」

 普段はツッコミ役の新八も、これにはツッコミを入れなかった。

「彼氏はどうしたんですかハム子さん」

 銀時のあとに続いた新八の言葉に、軽く青筋をこめかみに浮かび上がらせる依頼人。

「どーせ逃げられたんだろ? んで、俺たちに何を頼みに来たんだ?」

 と、ここまで一方的に話しかけられていたハム子──公子は、銀時たちより一段と大きな声で言葉を紡ぎ出す。

「まずは私の名前を覚えてもらいたいんですけどー。てか、依頼人にその態度はなに? アタシ仮にも依頼人!!」

 最後のほうで声を張り上げたせいか、いや、おそらくはそうなのだろうが、喫茶店の中が静まりかえる。

「まぁ、依頼の話に戻るけどー、さっき銀髪が言ったことはあながち間違ってないんだよねー。太助のやつどっか行って行方不明になっちゃってさー。これってマジでやばいよねー。ってことで太助の捜索頼みたいんだけどー」

 いつの間にかさっきまで静まり返っていた店内はまた賑やかになっていた。

「その依頼引き受けたぜ、ハム子」

「いや公子だから。あ、あともう一つ依頼があるんだけど」

「なんだよ? 報酬も追加でちゃんとくれるんだろうな?」

「さっきの件とプラスで報酬を追加で出せたりはしないけど、パフェあと四つまでなら奢ってやる」

 その言葉を聞いた途端銀時の目の色が変わった。

「なんなりと」

「絶対に逃げたり却下したりするのはなしよ」

「もちろんです」

「変わり身はやっ。知りませんよ、どんな依頼だったっとしても」

 新八の言葉はすぐに公子の声で遮られた。

「二週間だけ私の彼氏になって」

 銀時は言葉を失った。


 万事屋は太助探しと公子の彼氏のフリで大忙しだった。

 もちろん、太助探しは新八と神楽である。銀時は……


「えー、と……なんで俺を彼氏役に?」

 やや硬直気味の銀時が公子に聞く。

「この前の太助の事件の時にね、やば、ちょっとカッコいいかもって気になったから」

「……」

 銀時は無言だ。

「でね、太助が見つかるまで彼氏代行ということにして品定めしてんの」



この設定というか、公子に彼氏代行の依頼されるネタはたしかに読みたいと思った。

これ書いたときの記憶はない。

最新記事

すべて表示
【銀魂】山崎退

以前から書きかけに置いてあったものの、間の文の沖田隊長と近藤さんのストーリーがなく。 土方さんのストーリーはあれど、どう支えたいと思っているかみたいな、山崎退の真選組隊士としての根幹となる軸の部分を書きたかったのに、この話はごっそりそちらが抜けており、最近想像力が貧困な為に...

 
 
 
【銀魂】二人の不死者のあらすじ2

私が【長編】で掲載している「万事屋よ永遠なれ」の補完話の地続きのif話、 【二人の不死者】について、友人に説明する際に書いた文です。 本作のあらすじは別にあるのですが、こちらはこちらで個人的にはあらすじとして良きなのでは?...

 
 
 
【銀魂】かまっ娘倶楽部の内情

かまっ娘倶楽部。歌舞伎町内で居を構えている、クセの強いおかまバーだ。  『かまっ娘倶楽部』の経営者は歌舞伎町でも顔の広い、かぶき町四天王が一人「鬼神マドマーゼル西郷」。  マドマーゼルと称しているが、お察しの通りただのオカマである。 「男は度胸・女は愛嬌・オカマは最強」...

 
 
 

Comments


bottom of page