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​白 銀 の 戦 慄

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[銀魂]必要なのはスリル

  • 執筆者の写真: siversou
    siversou
  • 2022年3月27日
  • 読了時間: 1分

更新日:2022年9月29日

「また外れたぁ!! 半かよ!」

「長谷川さん、今日はツイてねえな」



「いや、銀さんもだろ。俺と同じのにしてんだから」

「だなぁ、ツキこねぇなぁ、あ、おい次のが始まるぞ。いくら賭ける?」



「もうやけくそだ!! 全部だ! 全部!!」

「それもう完璧スるフラグじゃねぇか」



「もうどうにでもなれだ!!」

「おいおい、それスったら今日酢昆布も食えねぇんじゃねぇの?」



「だからどうした!! アハハハハ!」

「あ、ヤバイ、壊れた。でも流石にまずいだろ。……しゃあねぇな。長谷川さん、次のは俺と同じところに賭けな」



「なんでだよ」

「いいから。今日の酢昆布食いっぱぐれたくなかったらな」



「いや、今日の飯、酢昆布じゃねぇけど。…………まぁ、いいか。何時も銀さんが俺と同じところに賭けるのに珍しいな」






「さぁ、入りやした!! 丁半賭けて下せぇ!!」

「おい、銀さんどっちにするんだ? 頼むからな!!」



「5・4の半」

「は?」



「だから、半だって」

「あ、あぁ……」



「勝負!! ……5・4の半!!」

「すっげぇ!! 銀さんなんでわかったんだ!?」



「見てりゃわかんだろ。こんなん賭けにはいらねぇ」

「いやいや、わかんねぇって!! すっげぇ!! 何だよ、これからは俺、銀さんと同じところに賭けるわ!!」



「いやだね、それじゃスリルがない」

「スリル?」



「勝てるとわかる賭けなんざつまんないだろ。だから、俺何時もサイコロの方は見てねぇんだ」

「え~!! 何だよ銀さん遊び人気取りか? その前に動体視力良すぎるだろ。腐っても戦の元英雄、ってか?」






「うるせぇ」

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