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​白 銀 の 戦 慄

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執筆者の写真siversou

[銀魂]沖田ハピバ小説

更新日:2022年9月29日

 男ばかりの真選組屯所内は、丁度梅雨が明けて少し経つこの時期が一番むさ苦しい。

 梅雨前線が過ぎた途端に増す夏の特有の熱気もおそらくそれに一役かっているのだろう。

 湿気でじめじめしている中。

 清涼を感じるものなど、この屯所内には何処にも存在していなかった。

 毛頭起きるつもりもなかったのに、夜も明けきらぬこんな中途半端な時分に目が覚めてしまった事を悔やみながら、総悟は一番隊隊長という立場上、上から与えられている自室でむくりと体を起こした。

 こんな環境だと、悠長に二度寝…というワケにもいかない。

 頬を伝う不快な汗を右手で拭い、人目がないのをいい事に総悟はその場で一つ、大きな舌打ちをした。


「………………」


 ここ数年で蛙の鳴き声は減ってきている。

 そんな蛙たちの拙い輪唱が耳へ届いてくるのも、今はなんだか無性に腹立たしい。

 暫くはその輪唱にもなっていない成り損ないのBGMを部屋で大人しく聞いていたが、寝静まる屯所の、言ってしまえば一種不気味ともとれる静寂に我慢ならず、日が上り始める前には部屋を出た。

 


**********

沖田誕生日。

近藤さんに声をかけられてそれを思い出した総悟は、そこで自分が今まで生きてこられたのは姉上のおかげだと思い立ち、近藤さんに急遽「休暇願い」、果ては「有給願い」を出す。

近藤はそれを了承。

総悟は私服に着替えて屯所を出る。


行く当てもなく金もなく、当然依頼も万事屋に来ていなかった銀時は江戸の中を適当にぶらついていた。

昼を過ぎると腹も鳴って体が空腹を訴えてくる。

それにため息を着いた銀時は、そう言えば最近、あの団子屋(団子屋の亭主)に顔を出してねーな、という事実を思い出し、頑固親父の団子を(タダで)食べるために東へと進路を変えた。

その道中、例の対決場近くを通りかかり、懐かしいなとその敷地内に足を踏み入れる。

銀時はあの時のことを思い出しては一人で懐かしんでいた。

それは、適当に過去を振り返り終わった時だった。

銀時の目に、何処かで見たことのあるような茶髪が階段の下を過ぎていくのが見えたのは。

銀時は物珍しさから暇だったという理由もあって、あわよくば何かをたかれるのではと考えてその人物のあとをつける。


総悟、ミツバさんの墓へ。

途中の花屋で花を購入。ついでにタバスコもデニーズで買っていた。

銀時はあのドS王子が花なんてらしくねーな、なんて思いつつそのあとをつけていたが、墓を見てそこが沖田の姉、ミツバの墓であることに気づく。

まぁ、なんだかんだ言って沖田くんおめでとうって話し



ここで途切れてた。2016年の書きかけである。

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