『もう嫌だ・・・殺したくない・・・』
その鬼は
頬に涙を流しながら
震える声で
そう呟つぶやいた・・・・・・・・・・
-------------------おかしい
銀時は目の前にいる
もう一人の存在(じぶん)を見て
この場に無いはずの顔に
冷や汗をながした
『なんで俺のために死んでいくんだ・・・』
その鬼が流す涙は
ポタッ
ポタッ
と、一滴ずつ大地に降り注ぐ
-------------------こんな事、現実には無かった!
動揺で焦点が
一向に定まらない
この場には無いはずの拳こぶしが
柄にもなく
小刻みに震えてしまう
そう
目の前にいるもう一人の
鬼(じぶん)のように・・・・・・・・・・・・
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