[クロスオーバー]銀魂とコンパス
コンパスは死後の世界、という説がコンパス界隈ではまことしやかに囁かれており、それを受けて書こうとしてここで止まっております。
続き、かけたら書きたい
「御用改めである!真選組だァ!!神妙にお縄につきやがれッ!!!」
夜を切り裂く俺の号令と共に、屋敷の中へ隊士達が雪崩込む。
あちこちから怒号が飛び交い、攘夷浪士達が飛び出してくるのを次々と切り払っていく。
「おのれぇ真選組ィッ!!よくも仲間を!!刺し違えてでも貴様だけは!!土方十四郎ッ!!!」
叫びながら刀を振ってくる浪士を一刀の元に切り伏せ、後ろから飛びかかってきたやつに回し蹴りを食らわせる。
数だけは多かった攘夷浪士は練度が低かったのか、瞬く間に制圧されていった。
あらかた片付け終わった後、俺は返り血一つ浴びていない総悟に声をかける。
「総悟、親玉は見つかったか?」
「いえ、それが見つかってねぇんでさァ。屋敷ん中はくまなく探しやしたが、どこにも。」
「そうか.....となれば、離れにいるだろうな。行くぞ総悟。」
「がってんでィ。」
残りの隊士達に支持を飛ばし、この場は近藤さんに任せて俺と総悟は離れへと駆け出す。
「そうだ土方さん。」
「なんだ?」
「どっちが親玉早くとっちめられるか勝負しやしょうぜィ。」
「おい、ここは戦場だぞ。いくらなんでも....。」
「へぇ〜土方さんは俺に勝てねぇと思ってるんだァ〜副長ともあろうお人が情けねぇですねィ。」
「総悟テメェ!上等だコラァ、その勝負受けて立ってやるよ!」
ニヤニヤと笑う総悟の挑発にまんまと乗っかってしまった。いつもこうだ、こいつやあの万事屋の男には口車に簡単に乗せられてしまう。
攘夷浪士とか罪人の前ではそんなことないのに、こんなんでは副長の示しがつかない。
ぜってぇ先にとっ捕まえてやると、気合を入れ直したその時。
「ッ総悟!!!」
「うわっ!?何しやがんで.....ッ!?」
視界の端に光るものを捉える。それが総悟を狙っているとわかった途端、考えるより先に体が動いた。
総悟を思い切り突き飛ばす。
前に倒れた総悟の悪態と同時に、
バァンッ
無機質な音が響く。
俺の体から血が吹き出した。
「....は、ははっ.....やった、やったぞ!あの真選組副長をッグファッ」
「土方さん!土方さんッ!!」
ごふり、と血を吐いて、俺はドサリと倒れた。
体を貫く焼け付く熱と、血が流れる感触、そして総悟の切り裂くような叫びを最後に、俺は意識を手放した。
[newpage]
「───で、────ね?」
「───、────思う。」
「でも────、────かなぁ...。」
「どこ────?」
ワイワイと賑やかな声がする。
組の連中の声かと一瞬思ったが、俺は討ち入り中のはずだ。
なら、誰なんだこの声は。
「カピッ────デスネ。」
「この方────ですね、─────?」
「─────セン、──────デスノデ。」
「目が─────、心配───。」
いろんな声がする。何なんだ?俺は、死んだのか?
あの時、総悟をかばって、銃弾を受けて。
それで、死んだのか、俺は?
なら、ここは地獄なのか?その割には温かいし、人の気配もある。
意識が少しずつ浮上していく。
「それにしてもすっごいイケメンだよねだよね〜!ダムダムも顔負けだよだよ?」
「フフ、確かに。私も負けていられませんね。」
「ふみゅぅ.....くろのおにいちゃん、まだおきないのかなぁ。」
「もう、半日以上だよね......リリカ、心配。」
「私も心配です......顔色も悪いし......。」
「カピッ、心拍数ヤ生体反応ニハ異常ハ見ラレマセンノデ、ソノ内ニハ起キルト思ワレマス。」
「てか、こいつボイドールも知らねぇんだろ?新しい仲間とかじゃないんだよな?」
「ハイ、私ノデータニモ適合スルモノハイマセンデシタ。」
様々な声が聞こえるが、それのどれにも聞き覚えがない。
結構な人数がいそうなことはわかった。悪意がなさそうなのもわかった。
ゆったりと意識が覚醒していき、俺はうっすらと目を開ける。
「.........っ、う..........。」
途端に目を刺してくるのは蛍光灯の光。慣れるのを待ってから完全に目を開く。
視線だけを彷徨わせると、そこは医務室のような場所で、俺の周りには6、7人の人間達がいる。
「.......ここ、は........。.」
「!!ボイドールさん!この方、目を覚まされましたよ!」
「カピッ、コチラモ覚醒の確認ガトレマシタ。」
「良かった、お目覚めになられたのですね。ご気分はいかがですか?」
「お兄さん、お腹空いてない?リリカ特製のアップルパイ、たべる?」
「おにいちゃん、よかったぁ。コクリコ、ねちゃったままなのかなっておもったよぉ。」
「なあなあ、元気になったんなら俺とゲームしようぜ!あ、俺は十文字アタリ!よろしくな!」
わっと一斉に話しかけられ、俺は目を白黒させる。
何なんだ、こいつらは。ここは一体どこなんだ、俺は本当にどうなってしまったんだ。
総悟は、近藤さんは、無事なのか。
「ッ!うっ.......ぐっ.....!?」
ガバッと勢い良く起き上がる、が胸の中心がものすごく痛み思わず押さえつける。見下ろせば見慣れた隊服、血に塗れてもいないのに、そこがとんでもなく痛かった。
「ッ大丈夫ですか!?」
「きゅ、急に起き上がっちゃだめだよ!半日以上も寝てたんだよ!」
胸を抑える俺の背中を金髪の女性とピンクのツインテールの少女が擦ってくれる。
傷は、ないのに。
撃たれた傷の痛みだけがそこにあった。
「っ........う、はっ........ はぁ、すまねえ、大丈夫だ。」
「うん.....。」
痛みが収まったので礼をいうと二人はそっと手を離す。
他の奴らも心配そうに俺を見ていた。
「それで.....ここは一体どこで、お前らは誰なんだ?すまねえが、状況が全く掴めねえ。」
「カピッ、ソレハワタシカラゴ説明サセテ頂キマス。コチラモ貴方二聞キタイコトガアリマスノデ。」
ふわりと音もなく近寄ってきたのは、白いからくり人形だった。手?のようなものにはカルテらしきものがある。
江戸にも様々なからくりだの何だのといるが、それでも見たことがない存在だったので少し面食らった。
そんな俺を気にすることなくそのからくり人形は話しかけてくる。
[newpage]
「マズ、貴方ノオ名前、年齢、ゴ職業ヲ教エテクダサイ。」
「........土方十四郎、27歳。真選組という武装警察の副長だ。」
「フム........ヤハリ、ワタシノデータニハ該当シナイ人物デスネ.......真選組トイウノモ聞イタ事ガアリマセン......何故ココニ......マタ新タナバグカ、ソレトモ.........。」
「おい、そっちの名前も教えてくれねえか。こっちは状況が何もわかんねえんだ、ここは一体どこなんだ?病院って感じでもねえ。」
何やらブツブツ言いながら手元のカルテをいじるロボットに、ついキツめに話しかけてしまう。
悪意はなさそうなのと子供ばかりな事から、攘夷浪士のアジトだとか、犯罪組織に捕まっただとか、そう言った可能性は低いとは思う。
が、それとこれは別だ。状況が全くわからない。
からくり人形はハッとした様子でカルテから顔を上げた。
「カピッ、コレハ失礼シマシタ。」
からくり人形はカルテを脇のテーブルに置き、機械らしくない恭しいお辞儀をする。
「私ハボイドールト申シマス。ココハ、人々ノ戦闘ノデータヲ解析スル場所......コンパス、トイウ所デス。私ハココノ管理人デモアリマス。」
「ぼい、どーる?戦闘データ解析.....?」
聞きなれない単語の羅列にオウム返しに聞き返してしまう。ボイドール、と名乗ったからくりは人間らしく頷く。
「人々ノ感情ノデータノ収集ノ為ニ作ラレタノガコノ場所デス。ソノ手段ノ一ツガ、戦闘トイウワケデス。マァ、アマリ難シク捉エナクテモ大丈夫デスヨ。ソレカラ、ココニイル方々ハ皆データノ収集ニ協力シテ頂イテイマス。」
「戦闘のデータ......って事は、こいつらはここで戦ってるってことか?ガキ共も?」
「ハイ。理解ガ早クテ助カリマス。」
「...........そうか。とりあえず、分かった。」
子供にも戦わせていることや、いる人間がチグハグな事や、管理人って事はここはどこかの組織に管理されている場所なのか、とか、聞きたいことは山ほどあったが、ひとまずは飲み込むことにした。
「ねえねえ、トシトシ!」
「と、トシトシ??」
「とーしろー、だからトシトシ!ね!あ、メグメグはメグメグだよ!よろしくね!!ねえねえ、聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
髪がピンクのツートンの少女がぼふんとベッドに勢い良く腰掛け、ズイッと近寄ってくる。思わず体をそらしながら答えられる範囲ならと返すと、
少女.....メグメグは一瞬スッと目を細め、
コメント