思いは届かず
見たくはなかった
あの光景が
脳裏にくっきりと像を結んだ
『松陽先生！』
見たくはない光景
それを見ぬよう
頭が痛くなるほど
強く・・・・強く
己が瞼を
瞑っていた・・・・・・
閉じていた・・・・・・
だが
聞き覚えのある
懐かしいとさえ思える
自分の声が
その意思を
阻むかのように
脳に声を反響させ
痺れた様に
瞼を持ち上げた
-------------------っ！
紅蓮の炎
見覚えのある
うしろ・・・・・・すがた・・・
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